5.第4日目 旭岳・植苗探鳥

強風でロープウエイが運行中止だった旭岳の朝。

3時起床。最終日。今日こそはギンザンマシコ!
ホテルには駐車場はなかったので、駐車場まで歩く。すがすがしい朝だ。車内は荷物が結構散らかってきたが、まっいいか!と旭岳温泉を目指す。
ハンドルを握りながら、ああ、ここは覚えているとか思いながら、4時20分に無事現地着。流石に涼しい。
駅下の無料の駐車場に車を止めると、既に2台ほど止まっていた。
雪の残る姿見の池周辺を歩くために、ズボンを履き替え、上に防寒着を着て、靴も履き替える。
ロープウェイ始発の6時まではまだまだ時間があるので、散策路を歩くことに。
車道脇の看板にゴジュウガラが止まった。スコープは間に合わなかったが、間近で見られた。散策路は濡れていて、芦が滑るところもあったが、ミソサザイ、コマドリ、ヤブサメが本当に近くで鳴く。鳴くのに見えない。悔しい〜!
散策を出て車道に戻ると、電線に鳴いている鳥影。コサメビタキだ。暗いけどどうにか写真に収まる。
駐車場まで戻ってきて、朝食のおにぎり3個を食べる。これで3日連続だ。キビタキ、アオジ、センダイムシクイ、メボソムシクイ、ツツドリ、カッコウの鳴き声がする。
5時半過ぎたのでロープウェイの駅舎へ。登山客も続々で、NHKのテレビクルーも来ていた。

2階の切符売り場へ行くと、なんと強風のために欠航とあり、再開時間は未定と出ている。あれれ?皆さん困った顔。山頂駅周辺は風速18mとのこと。職員が説明をしているが、埒があかない。
う〜ん困った。どうしよう。
登山道を歩く人もいたが、2時間ほどかかるはずだし、足許は濡れているので、機材を持ってはきついなあと思う。予定では10時には千歳に向かい始めないといけないので、もし帰りにロープウェイが止まったままだったら、8時過ぎには下山開始になる。ということは、全然探鳥時間がない!そして強風が吹いていたら、鳥は出てないのではないか?と思う。
外に出て山を見上げると、やはり雲の動きが激しい。
せっかく来たのだから、一昨年のリベンジなのだから、と暫く様子を見ることにする。
周囲をぶらぶらと。キセキレイが良いところに止まったので、スコープを取り出すが、すぐに飛ぶ。そういえば風も出てきた。
ゴジュウガラが飛んでいくのが見えた。あれ?またゴジュウガラが飛んでいく。行き先は同じ林。

朝靄の中、電線にぽつりとコサメビタキ。

キセキレイ雌。胸の斑が面白い。

場所を移動して、ゴジュウガラの行き先を探すと、木に穴が見えた。もしかして巣穴かと思っていたら、ドンピシャ!虫を銜えて飛んできたゴジュウガラが、穴の少し上に止まった。そして、頭を下にしたゴジュウガラ独特の姿勢で穴に入っていった。
7時までは、ゴジュウガラを見ながら、ロープウェイの様子見だと決めた。しかし、風が出てきて、枝葉は被るは、曇っているのに突然逆光が射してきたり。
巣穴から雛の糞を運び出すところが見られたが、良い写真は撮れなかった。残念。
7時を過ぎても状況は変わらなかったので、登山服装を着替えて、下山することに。
さて、どうしたものか。ウトナイに行くか、千歳の公園でぼうっとするか?はたまた…?
悩みながら旭川市内の小学校の横を通る。登校時間だった。校門横のあの建物は?もしかしてプール?中からチェック表を持った教師が出てきたのでプールなんだろう。やさすが北海道、屋根付きだった。

高速道路に入ったら風がない。やはり山の上は違うんだなと思う。良い天気だ。輪厚SAで休憩したら、無性に何か食べたくなった。そして、またカレー。野菜たっぷりカレーというやつ。どうかしている。
結局苫小牧東まで行って、植苗を見ることことに。
9時40分植苗着。ここに来て風が強いことに気付く。林の中の道を入るとアカハラがぱらぱらと3羽。後でゆっくり見るからねと、一昨年車を止めたところまで車を走らせる。
車を降りて、ウトナイ湖の方へ歩き出す。一昨年はシマアオジも鳴いていたのに、寂しい。コヨシキリとアオジ、ホオアカが近くで鳴いているくらい。前回は道脇に巣をかけていたノビタキも遠い。
今回は長靴を持ってきていなかったので、先端にはいけず、美々川沿いに戻る。
丁度鳴き声もしていたので、最初に来た時にセンダイムシクを撮った林へ行くことに。鳴いているけど、やはりちょこまか動く。やっとあまり動かない個体を見つけたが、風で被写体ブレが…。結局今回もダメでした。

巣穴から糞を運び出すゴジュウガラ。

やはりセンダイムシクイは上手く撮れない。

カッコウは遠いし、ベニマシコ♂も全然寄ってこない。
草原は風が強すぎ。
諦めて、入り口の方の林へ、アカハラ探しに向かう。
蝉が喧しい。
真っ直ぐな道の先の方にアカハラが歩いている。餌を取っているようだ。近寄ると、同じ距離だけ遠ざかる。また近寄ると、遠ざかる。身の隠し所がないので、全く近寄れず。
暫く石になってみようかとも思ったが、アカハラのためにそうすることもないかと引き返し、車の方に向かう。
左右の林を気をつけてみていたら、アカゲラ2羽が飛んだ。1羽は近くの木に止まったが、全然撮らせてもらえなかった。今回もキツツキ類は全く撮れなかった。相性が悪いんだろうなあ〜!
と、道ばたから林の中へ飛び込む鳥影。止まったところを見ると後ろ姿。首を捻ってこちらを見ている。
サイズ的にはアカハラの幼羽なのかなと思うが、胸を全然見ることが出来なかった。親もいたし、アカハラの幼鳥ということにする。
どなたか分かる方があればお教え下さい。

林が切れるところの横枝から、心地よいキビタキの声。今までキビタキ♂成鳥の良い写真が1枚も撮れていないので、ほくそ笑みながら撮るが、木漏れ日の逆光と、少し遠い。デジカメの液晶モニタは見づらいし、全然合焦しない。それでも、微調整しながら連写する。で、結果はやはりイマイチでした。がっくり!
ゆったりと廻っていたので、車に戻ると、13時半を廻っていた。汗をかいていたので着替えることに。最初に買った2リットルのペットボトルの水が殆ど残っていたので、タオルにとって、上半身を拭く。前回は雨の中だったなと思いながら、夏晴れの許、下着まで履き替える。
中途半端に時間があったので、コブハクチョウを探すがいなかったので、ウトナイ入り口のコムクドリを再度撮りに行く。14時20分撮影終了。
14時40分に千歳のレンタカーショップに到着。途中給油。道内1安いとか書いてあって現金支払いだったが109円と安かった。
走行距離301.5km。

アカハラの幼鳥だと思うのですが…。

この朝のベストショット。未だにちゃんと撮れないキビタキ雄。

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