識別ノート-04
アビ類冬羽の識別

 ■全体の比較

次に頭部以外の全体を見てみましょう。水面に浮いている状態での比較です。

アビ

上面は黒褐色で羽縁が白く、ハの字の模様に見える。

背中のシルエットは、低く丸く盛り上がって、尾にかけてなだらかに落ち込む感じ。

オオハム

上面は黒褐色で、脇の後方に白斑がある。

背中のシルエットは高く盛り上がったあと、再度尾の手前で盛り上がって、急に落ち込む感じ。

シロエリオオハム

上面は黒褐色で脇の後方に白斑がない。

背中のシルエットは、低く丸く盛り上がって、尾にかけてなだらかに落ち込む感じ。

このように脇が少し白く見えることもあるが、オオハムのように脇の後方には白い部分はない。

後ろから見ると以下のようになります。

アビ

尾羽までなだらかに水面に入っているのが分かる。

オオハム

体が、横に広がっているように見え、脇後方の白色部が腰の方まで盛り上がっているのが分かる。

尾のところまで完全に浮いているのが分かる。

シロエリオオハム

写真が良いのがなくて、波のせいでよく分からないが、尾羽がなだらかに水面に入っていて、オオハムのように白色部は見えない。

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