機材遍歴

私は如何にして野鳥写真を撮ってきたか

 -コリメート法への遥かな道のり-

4.フィールドスコープを手に入れる
9月になって今津に通いはじめ、干潟の鳥を見るのに8倍の双眼鏡では無理だと痛感。干潟で鳥を見るには、やはりフィードスコープが必要だ。写真も当然コリメート法で撮るしかないのかと、方向転換を考えはじめる。
とは言っても、フィールドスコープなるものをまともに見たことがなく、購入するにはどれがいいのかわからない。コリメート法で写真を撮っている人のHP等を見ると、圧倒的にニコンのフィールドスコープが多い。ニコンのHPで価格を調べるが、アイピース別売でかなりする。
何かいい手はないかと、YAHOOのオークションで手頃な価格のフィールドスコープを探してみる。ニコンのスコープも出ていたが、なかなか高価だ。
10月になって、デジカメアダプターを出しているVixenのBIRDIE-65-A(Z60ZOOM)と言うのが、出品されたのを見つけた。初めて応札する。どんどん高くなっていったが、えい!やっ!と落札した。
代金を振り込んで数日で原物が送ってきた。スコープ本体は対物レンズ65mmで、アイピース(接眼レンズ)は22〜60倍のズームと35倍単焦点のものの2つ。三脚は出展者の方がSLIKのU-8000をおまけでつけてくれた。う〜ん、これがフィールドスコープか!。軽くて結構小さいな。
ちょうど新聞に今津にマガンが現われたとの記事が出ていたので、スコープの初使用は週末の今津となった。
今津に行くと丁度マガンも入っていたし、以前見た事があるヒシクイもいた。
8倍の双眼鏡を使うのと、60倍ズームのフィールドスコープを使うのではこんなに違うのかと言うのが最初の感想。マガンとヒシクイの違いがハッキリわかる。
位置や焦点をあわせるのに最初苦労したが、とにかく見える。今までは見るのをやめていた遠くの野鳥が見えるのだ。
ただし、その時他のバーダーの人に覗かせてもらったKOWAのプロミナーの、BIRDIE-65-Aとは比較にならない明るさには、スコープの性能の差が歴然とあることを思い知らされた。
しかし、コリメート法で撮影するのだから問題ないのだと、自分に言い聞かせる。35倍のアイピースはデジカメアダプターに対応しているので、アダプターさえ購入すれば、すぐさまコリメート法にチャレンジできると考えていた。
ところが、C-2100は口径が大きすぎて、レンズをアイピースに押し付けようにも、アイピースをはみだしてしまう。スコープが届いた時からしていた嫌な予感が頭をもたげてくる。VixenのホームページではORYMPUS CAMEDIA C-2100 Ulutra Zoomは、デジカメアダプターの対応カメラ一覧に入っていない。
Vixenに慌てて問い合わせると、無理だとのつれない返事。
あわれコリメート法計画は、簡単に挫折してしまった。
 
コリメート方で使用できるデジカメ。やはりNICON COOLPIX990 を購入しなければならないのか!それとも他に対処法方がないのか?
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