機材遍歴

私は如何にして野鳥写真を撮ってきたか

 -コリメート法への遥かな道のり-

5.悪あがきをしてみる
手に入れたフィールドスコープとデジカメではコリメート法ができない。この現実に私はしばらく愕然となった。今度はカメラを探さなければならない。
NICON COOLPIX990は高価なので、Vixenのデジカメアダプターで使用できる機種で安くていいものに的を絞る。オークションも見てみる。しかし200万画素機は既にあるわけだから、同じ性能のものを購入してもと、機種選択すらおぼつかない。

10月下旬になってインターネットでデジカメ関係のページを見ていたら、C-2100で使用できる、RAYNOX製の1.8倍のテレコンを見つけた。
これできちんと撮れるならば、コリメート方にこだわる必要はない。藁をも縋る気持ちでビッグカメラに行って、アダプターリングとテレコンを購入。
水道管テレコンに比べ見栄えもいいし、もちろんこれなら光軸もきちんと合う。これなら一目を気にしながら使用することはない。(水道管テレコンは恥ずかしくて人前では使用しなかった!)
意気揚々とフィールドで使ってみたが、期待した程画像が良くない。
コンバージョンレンズ使用時には手ブレ補正機能をOFFにしておかないと、誤動作するとマニュアルにあったので、OFFにしたが、手持ちで使用しているため、手ブレも出ているのだと思う。とにかくフォーカスロックをしても、ピントがあまく、ぼけた画像になる。どこにもピントがない状態だ。
驚くべき近距離で撮影できたミヤマホオジロの写真でさえ、きっちりピントがあっているところがない。
レタッチ縮小するため、使えないことはないが、遠距離ではお手上げだ。
マニュアルでピントを合わせてみるが、手持ちだとボタンが押しにくいし、とっさに対処できない。
また、明るいと補正がうまく行かなく、白く飛んでしまう。
 

ということで、結局12月にNICON COOLPIX990を購入することとなる。

ORYMPUS CAMEDIA C-2100 Ulutra ZoomにRAYNOXのテレコンを付けて撮影したタゲリ。縮小しているから見られるが、全体にピントがない。

同様機材で撮影したミヤマホオジロ。近距離の為あまり目立たないが、メリハリがない。

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