機材遍歴

私は如何にして野鳥写真を撮ってきたか

 -コリメート法への遥かな道のり-

3.デジカメCAMEDIA C-2100 Ulutra Zoomを購入
8月中旬、発売されたばかりのORYMPUS CAMEDIA C-2100 Ulutra Zoomを手に入れ、近所で獲物を探した。電線にヒヨドリがいたので、撮ってみる。ん? 思ったより大きく撮れない。室見川に出ても、対岸のオオヨシキリやカワセミは小さくしか写らないし、ピントも甘い。画質モードをあげてみても、あまりかわらない。
図鑑等の写真のキャプションを見ると500〜800mmで撮られたものが多い。C-2100も合計23倍ズームだから800mm相当。
考えてみれば、図鑑などに写真が載っているカメラマンは、ブラインドと称する迷彩のテントみたいなのに入って、鳥が近付くのをじっと待ち、一眼レフで、ちゃんといろいろ設定して撮るから、800mmでシャープな写真が撮れるのだ。私のように、同じ800mmでも、200万画素のデジカメで、デジタルズームを入れての800mm。それを全てオートで、そこに鳥がいるから撮ると言うのは、出来上がりに雲泥の差がつくのは仕方がないことだった。
 
そこで倍率アップ計画を始動した。
まず、C-2100の純正テレコンはないので、手持ちのHandycam用のテレコンを使用することにする。テレコンの方が大きいので、C-2100のレンズの周囲(出っ張っている部分)に布ガムテープを巻き、太さを調整し、水道管のジョイントの両端に差し込んでみた。みかけは不格好だが、ぐらつかないし、倍率はこれで合計46倍、約1600mmだ。これなら少々ピントが甘くても、リサイズすれば大丈夫ではないか。

さっそく室見川でテストしてみるが、フォーカスロックをすると自動的に露出補正され、白っぽく飛んでしまう。当然手ブレ補正も効かないから、ブレが出やすくなるし、色みも悪い。

デジタルズームをOFFにして20倍モードで撮っても、改善されない。まだデジタルズームを効かせたC-2100単体の方が良い。この水道管テレコン作戦を一ヶ月程やってみたが、結果は芳しくなかった。

ORYMPUS CAMEDIA C-2100 Ulutra ZoomHandycam用のテレコンを付けて撮影したイソシギ。白くトンでいて、ピントも甘い。

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