2002年石垣・西表の旅
3.ニ日目 探鳥
朝5時に起床。目覚まし時計がないので、長男の携帯電話のウエィクアップコールで起きる。
外は暗い。ベランダからの景色はグアムのニッコーホテルからの夜景を思い起こさせる。
1階に降り、正面から出ようとしたが閉まっている。フロントも電気が着いていないので、奥のレストランの方から公園側に出るドアを開けて出る。さて、効率良くポイントを廻らなくては行けないが、前日買い物で街を走っただけなので、郊外の鳥見ポイントの方は良く分からない。時間も早いので、とにかくバンナ岳の方に車を走らせるが、交差点に交差点名がないので、現在地が分かりにくい。いろいろ走ってバンナスカイラインに入ると霧が深くなり、バンナ公園北口にもどる。公園内の展望台に続く道路脇で車を止めて、外に出てみると、夜明け前で鳥の鳴き声が濃い。メジロ、ヒヨドリ、シジュウガラ、ウグイスの鳴き声とともに、リュウキュウコノハズクの鳴き声がする。声の方を見ていると飛んで行くのが見えた。リュウキュウコノハズク初認。シルエットだったのが残念。

白む迄待ったが、コノハズクの姿は見つからなかったので、移動する。公園を出てしばらく行くと電柱の上にカンムリワシが止まっているのが見えた。石垣では少ないとあったが、簡単にゲットする事が出来たので、吃驚。
電柱1本以内に入っても飛ばない。当然すぐ下を車が通っても、大丈夫。結構人慣れしているようだ。冠羽を立ててくれないかとしばらく待つが、そう簡単にはいかない。夜が明けたと言ってもISO400でしか撮れない。空抜けのため、露出も+に補正しなければいけない。
カンムリワシに別れを告げ、車を東に走らせていると、電線にはキジバト、ヒヨドリ、シロガシラが次々に現われる。農地ではセッカの鳴き声がいたるところで聞こえる。陽が昇ってきた。

大里でも出会えたカンムリワシ。

アカモズ

磯辺に出て、宮良川を渡る。河口は満潮で鳥の姿はない。
k牧場を探して、宮良の牧場地帯に入ると、すぐにムラサキサギが見つかる。車から降りる迄もなく、警戒して遠くの林の向こうへ飛んで行ってしまった。そんなに遠くまで逃げなくてもと思ったが、西表島でも同じように視界から消えるまで逃げるたので、警戒心の強い鳥なのだろう。朝日が当たって赤紫で綺麗だった。
電柱から地面に伸びたワイヤーにモズの姿。シマアカモズのメスだ。牧場の中はアマサギが牛と一緒に餌を啄んでいた。
その後、白保の牧場を囲う古い石垣の上にシロハラクイナを発見。すぐに下に降り、隠れてしまったが、可愛い。これで初認5種。

北に向かいゴルフ場のところで再びアカモズ。トラクターが耕している後ろを付いて廻るのは、サギ類ではなく、すべてオサハシブトガラスだった。
大里の水田地帯を廻るが、シギチはアオアシシギ2、タカブシギ1、クサシギ1だけ。カルガモは結構いるが、すぐ飛んでしまう。カンムリワシが田圃向こうの丘の木の枝にいるのが見えた。オオヨシキリが鳴いていた。
集落付近は道路工事中。アカモズを又見つける。
8時になったので引き返す。磯辺周辺も見るが、特になし。S牧場を探すがよくわからない。
真栄里のところで、電線に尾の短いツバメを発見。リュウキュウツバメだ。八重山では少ないと書いてあったが、結局確実に分かったのはこの一羽だった。

リュウキュウツバメ

教えてもらった探鳥ポイントが良くつかめなくて、消化不良ぎみのまま9時過ぎに宿に戻る。石垣ではドバトがいないようで、キジバトがやけに多いことと、セッカが多いことに気付く。初認6種。ズグロミゾゴイやムクドリ類を見れなかったのが悔やまれる。

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