2003年北海道の旅
3.二日目 札幌周辺鳥見編
朝4時にタイマーで起きる。空は雲が低い。着替えをしていたら、今から待ち合わせしているWさんから電話。体調が悪いので今日はパスしたいとの事。まあ、チゴハヤブサの場所も聞いていたので、大丈夫と返事。で、4時半過ぎにホテルを出る。
まずはチゴハヤブサポイントへ。5時には到着。相変わらず雲が低く暗い。ポイントは住宅街の公園。目印のトイレの横のところの松の木って、ほとんど葉がない針葉樹が4〜5本並んでいる。これ?何処を見ても営巣している雰囲気はない。あれ?枝を切った跡が新しいので、昨日剪ったのか?
付近をざっと見てみるが、松の木は見あたらない。あとで電話で再度確認する事にして、先を急ぐ事に。暗いので野幌森林公園はつらいなと、厚田村のアカモズポイントへ行く事に。
このカーナビは、小さな道は案内してくれないため(設定があるのでしょうが)、離れた地点までの案内。そこからは地図を便りに海岸線に出て、戻る感じとなった。

6時半に現地着。風が強い。道路沿いから見えると言う事だったが、見つかるのは鳴いていたオオヨシキリ(北海道では少ないようです)、モズ、コムクドリ、ノビタキ。海岸出でられるところがあったので、草原を歩いていくと、オオジュリン、ヒバリ、ノビタキ、ホオアカ、モズ。う〜んモズが多い。2番いるのか、ぎちぎち鳴きながら、周囲を飛んで廻るので、あれか、これかと忙しく確認をする羽目に。しかし、アカモズには出会わない。エゾセンニュウが「トッピンカケタカ」と鳴いているが、どうせ姿を見せてくれないと、無視。カッコウも囀っていた。
ありゃ、朝から連続ではずしかと気持ちも重くなる。車に戻って、周囲を回ってみる。しかし見つからない。

前が見えないほどの巣材を運ぶノビタキ♀。

ルビナスの花も咲いていました。

時間は無情に過ぎゆく。8時になると急に天気が良くなり、青空が広がった。いったん帰りかけたが、もう一度ともどる。
ずっと囀っていたオオヨシキリの前に車を止めて、歩いてみるが、同じ。電線に止まっているのは、やはりモズ。そして向こうで鳴いているのがオオヨシキリ。ん?あの奥の木に止まったのは?腹が白く見えたけど。慌てて車の場所にもどり、スコープで見ると、やった!アカモズだ!
ここまでずっとモズばかり見ていたので、アカモズの綺麗さが良く分かる。赤(赤茶)と白のコントラストが本当に綺麗。
2羽見える。少し近づいてみると、1羽は色が少し淡く、眉斑も広いので、♀のようだ。切り株の上で、♂から餌をもらっている。

左が♀。右の♂から餌をプレゼントされている。

その切り株を見ていると、下の方の割れ目から何かが顔を出した。ヘビ?トカゲ?正解はアリスイでした。アリスイの巣なんでしょう。じっとこちらを伺っている。アカモズの動きに気を取られていたら、さっと飛び出していった。
しかし、痒い。なんとそれまで全然蚊に刺されていなかったので、防虫していなかったら、このアカモズを見ている間に、両足首、耳の後、襟など数カ所を刺される。それも猛烈に痒い。
今回は、防虫グッズとして、塗るタイプのウナ虫よけと、電池式ファンタイプのどこでもべープ60を持っていていた。スプレータイプだと、顔などにスプレーできないので、塗るタイプとした。折角持っていきながら、それらの装備をしていなかった。オイラックスクール液を塗りながら、一人反省。

巣から顔を出したアリスイ。

アオバトが塩水を飲みに来る張碓の海岸。

もっと見ていた気がしたが、9時近くなるので、先を急ぐ事にする。千歳空港へ行く事も考えたが、釧路市の張碓のアオバトの再撮へ行く事に。
一昨年にこの張碓の岩礁でアオバトが潮水を飲みに来るのを見たのだが、天気が良くて陽炎が立ち、また、腕も未熟だったから、ぼけぼけ写真しか撮れてなかった。朝の7時くらいがいいのだが、着いたのは9時半。エゾムシクイの「ヒーツーチー」の声がする林を出て、岩礁が見える崖へ。ありゃ、海岸に人がいる。見ているとシュノーケリングしている。日光浴の人もいる。こりゃアオバト来るのだろうかと心細くなる。線路間際までいったん降りて、戻っていると、上から若い兄ちゃんが降りてきて、私に驚き、熊かと思ったという。おいおい、なめんなよ!スコープ抱えた熊がいるか!

オオセグロカモメ、ウミウ、アマツバメに混じって、ハクセキレイの巣もあった。
しばらく待ったがアオバトの鳴き声さえしない。右側の防波堤に出る道はないのかという一昨年の疑問を解消するために、車に戻り、道を探す。簡単にそこへ出たが、踏切に漁業関係者以外立ち入り禁止とある。が、魚釣りの人が釣り糸を垂らしていて、漁船の人もとくに何て言う事がない。で、踏切を渡って、防波堤へ出る。船が着いたので会釈したが、何も言われない。まあ良いかと思ったが、堤防が高く、岩礁は見えるが、撮影には厳しい。戻ろうかとしたら、アマツバメの巣を発見。そこへアマツバメが止まった。いや〜初めて止まったアマツバメを見た。こりゃ次に止まるところを撮るぞと、じっと待つ。

営巣中のオオセグロカモメ。

待つ。待つが、知らないうちに巣に入っていて、羽根が見える。では出るところを待つ。待つ。待った瞬間飛び出てしまって写真撮れず。あ〜あと思っていたら上空をアオバトの群れ。20羽前後。岩礁の上を廻るが降りない。山の方に消える。しばらくしたら再度現れるがやはり降りなかった。ハヤブサが狙っていると降りないと聞いていたが、岩礁前の海岸に沢山人がいるのも影響しているのかな?そうこうしているうちにバッテリー2本が空になった。やばい!3本しかないのに半日で2本も使ってしまうとは…。
結局11時になったので、アオバト撮れずに撤収。一路ウトナイへ。

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