2003年北海道の旅
4.二日目 苫小牧鳥見編

12時過ぎにウトナイのコンビニに着き、あるふぁさんに電話をするが、上手く通じない。お弁当を買って植苗へ。昨年とは違う手前側から左に入って、右手の広くなったところに車を止める。エゾハルゼミが凄い声で鳴いている。お弁当を食べて、長靴に履き替え、美々川(びびかわ)河口へ歩いていく。コヨシキリ、ノビタキ、センダイムシクイ、アオジなどが囀っているが、エゾハルゼミには勝てない。一昨年シマアオジを見つけたところまで行くが、途中の水たまりにはオタマジャクシがいっぱい。踏まないつもりでも、何匹か踏んだろうなあ。
ウトナイ湖畔に出でると、あるふぁさんから電話。今食事中との事で、1時過ぎにウトナイへ行くとの事。私もしばらくしたらウトナイへ廻ると返事。

鳥の声が聞こえないくらいの鳴き声のエゾハルゼミ。

ベニマシコが何羽か飛ぶが、全然良いところに止まらない。良いところにいるのはノビタキとコヨシキリだけ。オオジュリン雄夏羽も綺麗に撮りたいのだけど、いつも遠いか、光が悪い。しかし、シマアオジいないな〜と帰りかけたら、「チヨチヨ」と島倉千代子がゆっくり唄っていた…ってシマアオジだ!。声に近づいていき草原を見るが姿が見えない。声のする地点を離れてみると、あっ見えました。遠いですけど、一昨年よりはまし。綺麗な黄色です。三脚を構え撮ろうとすると、そこはノビタキの巣の近くで、雄と雌が、起こったように鳴きます。ごめんねとか一人ゴチていたら、あらら見えなくなった。

ゆっくりとした鳴き声のシマアオジ。

車に戻り、ウトナイへ。サンクチュアリの駐車場は車でいっぱい。観光バスまで来ている。ありゃりゃと思いながら、探鳥路へ。観察舎へ着くが誰もいないのであるふぁさんに電話。もう一つの観察舎にいるらしい。コガラ(頭に光沢がなかった)が間近にいたが、人が多いので撮れず、エゾセンニョウは当然出てこない。オオジュリンも逆光。観察舎に近づくと、「チヨチヨ」おお、シマアオジがその辺にいるぞ!

ウトナイでも綺麗な鳴き声を聞かせてくれました。

しかし観察舎周辺は人がいっぱい。
下では一番端の方であるふぁさんがスコープを覗いているところ発見。真剣に覗いておられるので声をかけられず。周囲にはhirorinさんらしき人物は見あたらなかったため階上の観察舎へ登る。
ここも人が多い。観察窓にはスコープと長玉がずらりで、私が入る余地はない。hirorinさんはどの人かな?多分…。でも皆さん真剣。先ほど植苗で見てきているので、余裕の私は、階下へ降りてあるふぁさんに挨拶をする。
そうこうしているうちにシマアオジが登場。みなさん興奮に包まれる。綺麗!の声が至るところから。でも陽炎が立って、ピントが来ない。しばらく風に揺れる草の上で鳴いてくれて姿を消す。と、2階からhirorinさん、トマジューさんが降りてきたので、ご挨拶。

そこから一緒にクマゲラを見に行く事にする。営巣地なので場所は書かないけど、皆さんご存じのところ。3時過ぎに着くと、カメラマンに囲まれて、巣穴から雛が顔を出していた。嘴が肌色で可愛い。3羽いるとの事だが、トマジューさんは2羽までしか見ていないとの事。
30分ほどして、雄が現れる。大きい!頭の赤が黒い体に映える。虹彩の白も目をクリリと見せる。私達が見ている横の木にも止まってくれた。雛の口の中に嘴を差し込んで餌を与えていた。よく見ると雛は3羽見えた。1羽だけ少し成長が遅いようだ。
4時近くなったので、あるふぁさん達はカササギが営巣しているという場所へ向かう。う〜んカササギが北海道で繁殖しているというのは確かに珍しい事なのですが、わざわざ見に行く事もないと、私だけ残り、ここでお別れ。

3羽の雛に餌をやるクマゲラ♂。

雌が現れるのを待ったが、出てこないので、周囲を回る。キビタキがなき、カラ類も見えるのだけど、止まってくれない。実はヒガラとハシブトガラを撮ってないので、ここで撮ろうと思っていたのだけど…。
5時になったので、苫小牧をあとにして、ホテルへ戻ることに。
6時過ぎにホテル着。車を止めて、近くのほか弁屋でのり弁当とチキン南蛮のおかずのみを買い、コンビニで発泡酒と御茶を買って戻る。急ぎバッテリーを充電しなければならないため、外食は止める。2本の充電がすんだところで大浴場へ。浴衣の替わりに作務衣があり、これを来てスリッパで行ける。狭いユニットバスではないので、気持ちいい。
で、寝たのは11時すぎ、明日が思いやられる。

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