2002年北海道の旅
5.三日目 春国岱鳥見編

春国岱の風景

今日はあこがれの探鳥地、春国岱。蚊などの虫がわんさかいると防虫の必要が言われる春国岱だ。昨夜宿のご主人に伺うと、今はまだ蚊などは多くないが、ダニがいるので帽子は必要とのことだった。
朝4時起床。う〜ん曇り空で風もある。宿から春国岱の駐車場は歩いていける距離だが、長靴に履き替えたいので車でいくことにする。宿の前には昨夜も鳴き続けたエゾセンニョウが元気に鳴いている。コヨシキリも。
春国岱の駐車場で車を止め、長靴に履き替えて、長く伸びる砂州に踏み込む。霧にぼんやりした中を、ハクセキレイとヒバリが飛び回る。
まずは木の橋を渡って、木道を森林側に行く。自然林が広がる中カッコウの鳴き声がこだまし、ノビタキがお出迎えしてくれた。森に中へ入っていくと、ゴジュウガラや、ハシブトガラに出会う。暗いし早いし、デジスコには不向きだ。
ん?この鳴き声は?声のする方をじっと見ると、綺麗な青のルリビタキ。でもどんどん木道から離れていく。

ぐるっと回って反対側の木の橋のところで、じっと何かを見ている女性2人に出会う。クマゲラ狙いのようだ。
再び森に入る手前でコムコドリのペアがいたが、被写体になってくれない。その先の薮に中からせわしい鳥の動き。ミソサザイが数羽。本当にじっとしていない。よく見ていると、じっとしている幼鳥が見えた。この幼鳥に親が餌をやっているところだった。いや〜何とも可愛い。
最初の橋に戻る手前でキツツキ類の鳴き声。奥の木の幹に2羽止まっている。オオアカゲラだ。急いでスコープを向けたが、残念飛ばれてしまった。
橋のところでは丁度他の宿の人たちとすれ違う。
砂州に戻り展望塔まで行ってみることにする。

ミソサザイの幼鳥。

ハマナスの花。

風の強い砂州の上では、期待していたようには草原の鳥のさえずりは聞かれなかった。オオジュリン、シマセンニュウ、オオジュリンなどが時折飛び出す。ピンク色のハマナスの花が所々に咲いていた。本当はハマナスの花の上で囀る小鳥たちを見たかったのだが。
展望塔は朽ちたようになっていて、立ち入り禁止。霧に包まれた荒涼とした景色の中にぽつんといると、嬉しいような、寂しいような。
空をショウドウツバメ、アマツバメが飛び、対岸の森を見るとオジロワシがカラスにモビングされていた。
もっと先まで行こうかと思ったが、7時を過ぎたし、鳥も少ないので、戻ることにする。

風蓮湖の中の砂州にミヤコドリが4羽。それから一緒にいたカモメはよく見るとウミネコだった。先入観からなんでもオオセグロと思ってしまっていた。
再び宿の前でエゾセンニョウ。
天候は良くないし、思ったより鳥が少ない。クマゲラを見ることは難しいにしても、何か物足りない。
宿に戻って、トーストと各種ジャム取り合わせの朝食を取り、それからの行程を考える。午後には釧路に向けて発たねばならないし、再度エトピリカにもチョウセンしたかった。当初の予定では再度春国岱を回る予定だったけれど、鳥が少なかったせいか、それともあの寂しい風景が辛くなったのか、気分が乗らない。そこで、昨日タンチョウをあまり近くで見られなかったので、タンチョウの場所を宿の方に聞いて、そこに行くことにする。

風蓮湖のミヤコドリ。

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