2002年北海道の旅
4.二日目 落石〜花咲鳥見編

曇り空のもと、落石を目指す。
途中、途中電線などに気を付けて進むと、やはりノビタキが多い。右手に海岸が見え、左手が牧場のところで車を止めると、ベニマシコの♂が飛んできた。急いでスコープを出したが間に合わず。
落石港に向かう直前で、右手の木の上にオオジシギがいるのを発見。車をバックさせて、路肩に止め、じっくりと観察。
本当に「ズビャークズビャーク」と鳴いている。嘴を開くと、顔の形が変わってくる。昨秋今津でみたオオジシギとは全然イメージが違う。昨夏北海道でディスプレーフライトは見たけれど、樹の上で辺りかまわず唄う姿は初めてだった。

樹上で唄うオオジシギ。

オオセグロカモメとウミウのコロニー

落石港の対岸にはチシマウガラスのコロニーがと探鳥地ガイドにあったので、スコープで挑戦。オオセグロカモメとウミウのコロニーが見られたが、良く分からなかった。やはり下準備が出来ていないと駄目ですね。
落石岬に着くと、小雨まで降ってきた。せっかく来たので、車を止めて、歩き出す。草原の鳥も風が強くて出てこない。木道の入り口にハシブトガラスが2羽、番をするように止まっていた。ここからはサカイツツジの自生地、とあるが良く分からない。
しばらく木道を歩くが、霧が凄いので、岬に立っても、何も見えないと判断し、引き返す。
しかし、この高架式の木道は歩きにくい。スコープを持っているので、風で不安定。
で、結局落石では成果なし。

浜松のところで車を止め海を見ると、何かいる。スコープで見ると、シノリガモの群れ。さすが北海道。沖から黒い鳥が飛んできた。もしかして、もしかしてと思ったが、残念ウミウだった。
花咲港に入る。冬ならばいろんな海鳥が見られるのだろうがと思って、少し残念。どこもかしこもオオセグロカモメ。
それとロシア語。今回ほとんど何も考えずに道東に来たが、花咲港はロシアからの船が入ることで有名だったことを忘れていた。そういえばTVでもロシアの船員さんが花咲の飲み屋で飲んでいるところとか見たことがあった。花咲ガニを食べさせるお店も見られたが、ほとんど人通りがない。曇天の花咲港は、寒くはないが、寒々しかった。

シノリガモの群れ。

ロシア語も見える花咲港の看板。

お腹は空いていたが、3時過ぎ。鳥見も少し飽きたので、根室の喫茶店で、本でも読んで休憩しようと根室に向かう。
そう、根室は北方領土の街。ムネオさんゆかりの街。いたるところに「北方領土」の文字。
天気が良ければ貝殻島を見に行こうかとも思ったが、腹減ったので、兎に角店を探す。
しかし、なかなかファミレスやファーストフードの店が見あたらない。
あきらめてラーメン屋さんでいいやと、春国岱に向かう郊外でラーメン屋さんを見つけ、そこの駐車場に入る。車を降りると、その先にこぎれいなレストランが見えたので、速攻で移動。海を背にしたお店は「バイエル」。誰も客がいず、一人。

メニューを見ると根室名物エスカロップとある。マスターに聞くと、薄いトンカツにデミグラスソースがかかったものが、バターライスと一緒に盛ってあるというもの。なにはともあれ名物と言うことで注文してみる。味は思ったそのまんま。長崎のトルコライス(ドライカレーにトンカツがのったもの)のようなボリューム感と感動はないし、値段も安い!とは言えない。
北海道はラーメンも大体7〜800円だし、福岡に比べると海産物を除くと、全体的に高い気がする。まあ、いろんな店に行った訳じゃないけど。
しばらくゆっくりして春国岱に向かう。
宿はすぐそばの「民宿風蓮」。民宿の前でエゾセンニュウとコヨシキリがしきりに鳴いている。

民宿風蓮。

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