コリメート法の機材選択
4.コリメート法の機材選択

それでは、コリメート方で使用する機材の選択に関して記述します。
コリメート法ではフィールドスコープとデジカメがあれば言い訳ですが、残念ながらどんな組み合わせでも良いわけではありません。
 
●デジカメの場合
1.フィールドスコープのアイカップの径より、デジカメのレンズ部の径が小さいデジカメ
フィールドスコープのアイカップの径より、デジカメのレンズ部の径が小さくなければ、物理的に無理です。私はフィールドスコープも覗いたことがなく、このへんがぜんぜん分からずに始めましたので、ORYMPUS CAMEDIA C-2100 Ulutra Zoomというレンズ口径の大きいデジカメを最初購入しました。デジカメ側のレンズが大きすぎて、コリメトール法では使用できませんでした。次にNICON COOLPIX990を購入した時は、アイピースをデジカメ売り場に持っていき、サイズの確認をしました。
 
2.ケラレが少ないもの
ケラレは画像の周囲が丸く黒くなる現象で、テレコン等を付けた場合にも起こる現象です。
ほとんどのデジカメの場合テレ側(ズーム側)ではケラレはなく、ワイド側で出ます。なかにはデジカメの中のレンズ部の動きかたによって、ワイド側とテレ側の中間ではぜんぜん写真が撮れないものがあるそうです。ちなみに私の現在使用しているLeica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)とNICON COOLPIX990の組み合わせでは、ワイド側ではケラレがでます。ただ、ワイド側で撮影しなければならないことはほとんどないので、問題ありません。
 
3.シャッタースピードの調整ができるデジカメ
これはコリメート法がどうしてもブレが出やすい撮影方法なので、シャッタースピードをあげて、ブレを少なくする必要があるからです。私はまだ使いこなしていませんが、絞りを解放して、ISO感度をあげれば、シャッタースピードは上がります。
 
■まとめ
デジカメを買う場合に、フィールドスコープを売り場に持っていき、相性を確認するという方法もありますが、今のところ、コリメート法で撮影している方の多くがNICON COOLPIX990 ですので、これらが無難かも知れません。デジカメ毎の相性に関してはいがさんのHPに情報があります。
 
●フィールドスコープの場合 
フィールドスコープとしては、アイカップの径より小さいレンズ部のあるデジカメがあればよいわけですから、基本的にはどれでもコリメート法で使用できると思います。
ただしフィールドスコープが豊富に見られる店鋪は地方ではほとんど皆無ですし、アイピースのサイズを詳しく書いたカタログも見当たりません。従って既にデジカメを持っている人で、今からフィールドスコープを購入するという人は、探鳥会などに参加して他の人のフィールドスコープでテストしてみるか、他に同じ組み合わせでコリメート法を行っている人がいないか、問い合わせる事が必要でしょう。

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