3.第二日目 鳥見編

4時起床。トイレに出ると、星空が本当に綺麗。
4時半前に車で長雲の奄美野鳥の森を目指す。と言っても、空港から南は初めての場所。ぜんぜん土地勘がないので、標識を見落とさないよう暗い中をとろとろと進む。龍郷町の瀬留から山には入る道が地図にはなかったので結構心配していたが、綺麗な舗装道路が標識とともにあってほっと一安心。
野鳥の森の駐車場に車を止める。アカショウビンの鳴き声が凄い。電線にシルエットが見える。5時半前だったので、まだ真っ暗。暗すぎて、野鳥の森にはいるのは躊躇われたので、駐車場でアカショウビンを見る事に。
少し明るくなったので、野鳥の森に入る。ビジターセンターの所は砂利がひいてあるので、足音がするのが気になる。

アカヒゲの鳴き声がするがどこか分からない。アオバトの声が遠くでする。観察者の横の広場でメジロやカラの姿を見ていたら、突然大きなドラミング音。目の前の木にオーストンオオアカゲラが2羽、番で止まる。おいおい近すぎる。デジスコで撮ろうとするが暗すぎる、近いけど。いろいろ設定を変えてみるが少しもシャッタースピードが上がらない。どひゃ〜!5分ほど近くで餌取りしてくれたけど、写真はメタメタ。オオアカゲラが去った後、少し明るくなって、コゲラやサンショウクイなどが撮れた。戻ってこいないかなと待っていたが、結局ダメ。ルリカケスのジャーという鳴き声も聞こえるが、姿は見えず。
ところでさっきから聞こえる雛の鳴き声は何?

近いが暗い、オーストンオオアカゲラ。

雛に餌を運んできたアカショウビン。

と声のする方を探すと、倉庫脇の大きな木の下から1m位の所にある穴から聞こえてきた。一体何の雛?その上には綺麗に丸い穴があり、こちらはキツツキ類の巣穴のようだった(後でT氏に昨年オーストンオオアカゲラが営巣したと聞いた)。
少し離れてその穴が見える位置で待ってみる。相変わらずアカショウビンの鳴き声がする。するとギャーと聞こえる鳴き声もする。ん?穴のある木の先にある、木の標識の上にアカショウビンが止まった。暗いけどどうにか写真が撮れた。餌をくわえている。それが飛んで、穴の手前の木の茂みに。近くなったが姿が見えない。そこからギヤーと又声がする。さっきの声はアカショウビンが出していた声だったのだ。すると、穴に向かって飛んで、するりと穴の中に。

なんと雛のいる穴はアカショウビンの巣だったのだ。しかし、こんな人の通る場所に、尚かつこんな低い場所に巣を作るとは。
巣穴から出てくる時や、入る時を撮ってやろうと思ってしばらく、また、何度も待ってみたが、入るところをもう一度見ることが出来ただけで、結局撮れなかった。残念!
園内には蝶が多く、アマミアサギマダラやツマベニチョウ、ジャヤコウアゲハが綺麗だった。池にはヘビ(多分ガラスヒバァ)とカエル(アマミアマガエル?)、イモリ(シリケンイモリ?)がいた。
8時半になったので、野鳥の森を出て、本茶峠方面へ向かう。

アマミアサギマダラがいっぱいだった。

ガラスヒバァ

カエル

途中木の上にルリカケスを見つける。車から降りた、スコープをセットしている間にいなくなった。残念!
道が舗装がとぎれたところで電線にズアカアオバト2羽。番だろう。行きすぎて車を止めると完全に空抜け逆光。う〜ん。バックしたら案の定飛んだ。でも直ぐ先の電線で再び見つける。
本茶峠に出て龍郷に戻り、北を目指す。9時半に空港北側の大瀬海岸に着く。アジサシやシギチで有名な探鳥地だ。午前中は逆光で、また干潮だったので、期待していなかったが、綺麗な海岸にサギ類に混じってシギチの姿がチラホラ。奄美で繁殖しているシロチドリにキアシシギ、アオアシシギ、トウネンもいる。これ?ん、ムナグロ?川が流れ込んでいるためか。そして、これは!足が長い、メダイじゃなくてオオメダイチドリだ。

電線に止まったズアカアオバト。

冬羽のオオメダイチドリを結構近くで見ることが出来た。と妻から電話。飛んでいるエリグロアジサシは見られたけど、アカアジサシを見ないまま10時過ぎに宿に戻る。

オオメダイチドリは久し振りだった。

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