2.第一日目 奄美大島到着編

と言うことで旅行前日の18日夜となる。荷造りをしていると、雨が凄い。妻が飛行機は大丈夫かなと言うが、テレビで梅雨前線は対馬海峡に張り付いていると言っていたので、鹿児島は問題はないんじゃないと応えて休む。
朝起きたら小雨が降っていたが、問題ないよと、車に荷物を積み込んでいたら、お向かいの奥さんが、博多駅の方凄かったようですよと言う。テレビを付けていなかったので、集中豪雨の状況が分からないまま9時に家を出る。
姪浜ICから都市高速に入ろうとすると、博多駅東ICが通行止め。九州道も福岡IC〜太宰府IC間が通行止めで、渋滞が起きていると表示がある。予定より1時間早く家を出たので、本当に良かったが、太宰府ICまで約1時間かかった。福岡ICからの迂回の車が都市高速に流れ込んでいて、インターの発券機の前は大渋滞。
広川SAで休んでいると、テレビで博多駅が水没していて、地下鉄も、JR線も不通と言っている。鹿児島までJRで行くことも考えていたので、車にして良かったなと思う。そこから一路鹿児島へ。

熊本くらいから雨が降ってきて、大丈夫かな?と少し心配になり出すと、えびのSAを越えたあたりから凄い雨!ワイパーが効かない。高速道路に水溜まりが出来ていて、後輪が滑り、ひやっとする。ということで、おとなしくとろとろと進む。
溝辺ICで降りる頃には、普通の雨になっていたが、飛行機大丈夫かな?と心配になる。
空港近くの駐車場に止めて、送迎車で鹿児島空港へ送ってもらう。
1時過ぎに鹿児島空港に着くと、やはり集中豪雨の影響が少し出ていたが、奄美便は問題ない。天候も回復して、夏空が広がる。ゆっくりとお昼ご飯を食べて、15時10分発のJAS995便で一路奄美へ。
約40分間のフライトで青い海に浮かぶ奄美空港へ。

雨が上がった鹿児島空港と乗る飛行機

雨が上がった鹿児島空港と乗る飛行機

流石に暑い!南の島だ!待合室に出ると、レンタカー屋さんが待っていたが、ボードには「クニモト」とある。一体今までに何度間違えられた事だろう。それでも「クニトモ」ですと一応訂正する。
4時半頃いつも借りるヴィッツに乗り、そのままアヤマル岬の「あやまる荘」へ。途中の電線にはリュウキュウツバメ、セッカ、スズメ、ヒヨドリ等が止まっている。
5時前にあやまる荘に着くと、イソヒヨドリが玄関の所に止まっていて、お出迎え。と、アカショウビンが建物の裏手で鳴き出す。おお!流石奄美大島。
あやまる荘のフロント横の会議室は子供が沢山。何かの合宿があっているようだった。
部屋は6畳間を2部屋借りた。トイレと、風呂は部屋にはない。古い国民宿舎だからこんなもんだろう。

一部屋を寝る部屋にして、一部屋を荷物と居間に使うことにする。
荷物を置いて、さっそくアヤマル岬と公園、天然海水プールを見に行くことに。
アヤマル岬はすぐそこで、岬の形が綾で作られた鞠の形のように丸いからその名前が付いたという。その岬の高台から下を見ると遊具やパターゴルフ場、足こぎ列車(サイクル列車)などの施設が見える。岩場の中にコンクリート製の四角い桟橋みたいなのがあり、周囲がプールのように潮溜まりとなっている。そこが天然海水プールだろう。かなり急な坂を下りて、次男はさっそく公園で一遊び。
海岸に出て、天然海水プールに近づくと、アダンの落ちた実にヤドカリが集まっていた。イソヒヨドリが飛ぶ。遠くにはクロサギの白色型。

あやまる岬。ひと遊びした後だから、ばてている。

ここで繁殖しているシロチドリ。

プールには色の綺麗な小魚が泳いでいる。そこへアジサシの姿。すぐ側の大きな岩礁に止まる。エリグロアジサシだ。4〜5羽が止まる。どうもそこで繁殖しているような感じだ。シロチドリとダイゼンの姿もあった。のっけからなかなか良い。丁度夕日が雲に隠れていて、アジサシに光が当たっていなかったので、しばらく待っていたが、既に下着で水遊びをしていた次男が帰ろうというので、部屋へ戻る。上りの坂道は結構きつい!
焼き魚とソーキにお刺身がメインの食事をして、浴場へ行くが、熱い!お湯が熱いだけじゃなく、脱衣所が蒸してたまらない。汗を流しに行って、汗をかくようなものだった。

以前家族で夏の北海道を旅した時、珍しく暑い夏だったらしく、脱衣場が蒸して、たまらなかったことがあった。その時は旅館の人が普段はこんな事はないのですがと謝っていたが、奄美じゃ日常的にこれの筈だから、やっぱり施設が悪い。
次男と飲み物を買いにフロントへ出たついでに、玄関へ出てみる。玄関の蛍光灯の明かりに緑色のアオドウガネが集まっている。シロスジコガネもいた。1匹だけコカブトムシの雌を見つけた。初めて見つけたので、部屋へ持って帰り、化粧台の引き出しに入れるが、翌朝は逃げてしまっていた。
土曜ワイド劇場を家族は見ていたが、私だけ明朝事を考えて一足早く9時過ぎに休む。

コカブトムシの雌。

ここで繁殖しているエリグロアジサシ。

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