4.第二日目 観光〜鳥見編

子供達と妻は天然海水プールで遊んできていた。シャワーを浴びて、12時過ぎに宿を出る。
まずは空港南側の奄美パークへ。空調が効いていて気持ちいい。奄美の自然に関する遊べる展示があり、ステージでは島歌の発表会があっていた。2階のレストランで食事。次男以外は奄美名物の鶏飯(けいはん)を頼む。あったかい白ご飯の上に、茹でて細かく裂いた鶏のササミや海苔、錦糸玉子等の薬味を乗せて、暖かい醤油味の鶏ガラスープをかけて食べるもの。このスープが美味しいこと!
食事後有料の総合展示ホールを見る。奄美の昔の家が再現されているところで、リアルな人形が配置されていた。妻が、庭の筵に座って農作業をする人形のあおばあさんを、よく見るためにしゃがんだ。

奄美名物鶏飯。温かい鶏ダシのスープをかけて食べる。

麦わら帽子は妻、後の緑のTシャツは次男。

すると後から来た老夫婦が、妻も人形と勘違いして驚き、大笑い。それはソテツの実を食べられるようにする作業を再現している人形で、その老夫婦は昔は自分もやっていたということらしい話をしてくれた。どうも言葉がよく分からなかった。
その後、田村一村記念美術館を見る。奄美を描いて、奄美で亡くなった日本画画家。奄美のゴーギャンという呼び方を聞いたことがあるけれど、私としてはあまり好きな画風ではない。しかし、家族4人で絵をこのようにして見るのは初めてだったので、我が家で一番有名な日本画となった。1時半になったので奄美パークを後にして大島紬村へ。
入場料を払ってしばらく待つと、係の人が園内に散らばる工房を廻って、紬の行程を説明してくれた。

暑いからと黄色い傘を日傘代わりに園内を歩く。
染めの行程が大変なのは分かっていたが、先染めの行程には吃驚。先染めした糸を織ると、織った時点で両面とも同じ柄になるわけだけど、何でそこまでするのって言う感じの細かな作業の連続だ。色を付ける部分が、泥染めで染まらないように、綿糸で織って隠して泥染めし、それを解いて、色を染め、そして織る。
高2の長男に将来こんな仕事はどうかと聞くと、一言「できん!」。これじゃあ大島紬が高くなるわけだ。園内をアカショウビンが飛ぶ。スズメガのなかまのオオスカシバが蜜を吸っていた。
3時に園を出て宿へ戻ることに。途中間借り間違ったので、蒲生崎経由で帰ることに。

大島紬を織っている振りをする。

ツルシギ

途中赤木名の「スーパーさと」で子供のサンダルを買い、かき氷を食べる。
蒲生崎に着いたが暑い!暑い中、駐車場から離れた展望所まで歩く気ならず(実際は近かったのだけど)そのまま宿へ戻る。途中の集落でお祭り用の行灯なのか、いろんな絵が描いてあるものが、戸口ごとに飾ってあった。
4時前に宿に着き、妻と子供を降ろして、一人土盛のサトウキビ畑に。ミフウズラを探すが、セッカにキジバト、イソヒヨドリなど。アカショウビンも鳴いている。
諦めて大瀬海岸へ。ツルシギが目立っていたほかに、トウネンにオジロトウネンが見られた。

シロチドリ冬羽。

一本足のムナグロ。

コアジサシが水浴びしている。川が流れ込んでいるためか、ムナグロもいた。エリグロは見られたが、ベニアジサシは見られず。5時半になったので戻るが、ここのシギチ観察は面白い。アカショウビンも鳴いていた。

水浴びするコアジサシ。

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