1.準備 予約編

コバシチドリを探しに沖縄に行ってから既に一年半以上。
その間にJALのマイレージも溜まっていたので、この冬に何処に行こうかと考えていたところ、10月に三万円を切る二泊三日台湾ツアーのパンフを見つけました。安いので、ビビビときました。
久し振りに海外での鳥見も良いかなと。
実は、以前より、安い金額で海外鳥見一人旅が出来ないかなと考えていました。別に同行者がいる事が嫌と言う事ではなく、同行者とのスケジュールの調整等で、なかなか実行出来ない感じがするものですから、基本は一人旅かなと。
 
海外での鳥見と言えば、現在鳥見ツアーが沢山出ています。普通の旅行では行きにくいような所へのツアーもあり、良いなと思うのですが、なかなか高額で、おいそれとは申し込めない感じです。時間と懐に余裕のあるリタイアされた御夫婦が、ゆっくり行かれると言うイメージもあります。私も一度豪州ケアンズに、モニターみたいな感じのツアーが作られた時参加しましたので、現行の海外鳥見ツアーもあのようなものかと想像しています。
そんな鳥見ツアーだったら、宿も食事も移動手段も全て決まっているのでラクチンですし、通訳が付くので言葉の問題もなく、鳥見のガイドも付きますので、鳥もしっかりと見る事が出来ます。
しかし、日常の鳥見からすれば、探鳥ではなく、連れて行ってもらった、見せてもらった、という気持ちがどうしても拭えません。また、以前から観光地巡り的な団体旅行は自分には似合っていないと考えています。
 
ということで、ツアーではない個人旅行としての海外鳥見に強く魅かれるのですが、問題点はいくつかあります。
一つは費用。航空運賃は団体旅行ではないので、正規料金では高すぎます。当然安売りチケットを探すか、マイレージを利用して行く事になります。私の場合以前よりJALのカードで、通常の買い物以外に、ガソリン代、新聞代、社会保険料まで払い、マイレージポイントを溜めていますので、1年で一回は国内または、香港辺りまでは行けるマイレージポイントとなります。
二つ目は宿。今はネットで簡単に海外のホテルも予約ができるので、この問題は少ないかな。海外のホテルは通常ツインがメインで、一部屋幾らだから、二人で泊まれば、一人当り半額になります。従って、一人で泊まるにはそれなりの安いホテルになると言う事なのです。でも、もう若くないので、ドミトリー等の大部屋は避けたいですね。宿が探鳥の基地となる訳なので、ホッとできる所が良いです。
三つ目は食事。別にグルメ旅をする訳でもなく、私の場合、宗教上やアレルギー等の問題もないので、あまり問題になりません。コンビニが都会ならあるでしょうし、イタリア料理ならあまり何処も外れはない気がしています。どうしても和食じゃないといけないとなると、結構きついでしょうね。
四つ目は言葉の問題。いろいろ国内を廻っている方で、海外に鳥見に行かないと言う方は、たいていこの事を言われます。私の場合も、私の英語力が弱い事は、昔の成績が歴然と証明してくれていますが、今まで海外に行ってどうにかやれて来ました。従ってこれからもどうにかなるさと安直に考えています。失敗が面白いと思いますし、一所懸命コミュニケーションを取ろうとすることが、良い思い出になる気がします。
五つ目は、どうやって探鳥ポイントを知るかと言う事。実はこれが一番の問題かもしれません。以前に比べるとインターネット上で各地の探鳥記を見つける事は簡単になって来ましたので、それを読んであたりを付けるか、その著者にメールで問い合わせる事も出来ます。

ということで今回台湾をその第1弾に考えてみました。
台湾は治安も良いし、近いので金額的にもリーズナブル且つ、日本にいない固有種も多いと言う事で、結構周囲から台湾の良さを吹き込まれていましたし、結構簡単に鳥が見られるようなイメージがありました。
これなら初めての台湾でも宿までの交通手段が確保できるし、マイレージポイントも温存して行けるかな?と思い、台湾を目的地に計画を始めました。
 
まずは台湾の旅行ガイドブックを入手。入出国情報や、国内交通情報をチェックし、気候や地理的情報を頭に入れます。着替え等、持って行くもの選択に必要ですから。
次にインターネットで台湾の野鳥図鑑を注文。また、ネット上の探鳥記を読み、探鳥ポイントを探ります。
そうやってイメージというか、妄想ををふくらませつつ、日程を調整。
 
そして12月8日から行こうと心に決め、11月下旬旅行代理店に向かったのですが、その日程では空きがないとの事。
日付を変更しても、ホテルのグレードを変えてもダメ。
気持ちはもう台湾なのに…と、JALのマイレージポイントで台湾行きのチケットを取る事に変更。
あれ?福岡-台北間はJALの便が無い?以前JALで香港に行った時に台北経由で行った事がある記憶があったのですが…。ガイドブックでは福岡-台北間を飛んでいるのは、キャセイパシフイックとチャイナエアライン、エバー航空のみ。
キャセイはJALと同じワンワールドなので、JALのマイレージが使えます。しかし12月8日からの予約をしようとしたら、その間は空きがない。ということ。
いろいろ考えたあげく、12月12日からの三泊四日の旅程に決定!
そのまま、ネットで宿の予約もやることに。
三泊で10,900円の、そこそこの所が取れました。
ところが翌日、宿の予約書バウチャーを印刷して吃驚!
又やってしまいました。
宿が15日からの予約になっていました。

今回の台湾旅行ガイド本。

今回の準備した日本語版台湾の野鳥図鑑。

一人旅の時はレンタカーや宿の予約日がいつも違う。家族旅行の時はそう言う事はしないのですけどね。
キャンセル料のかからない期間だったので、問題なくキャンセルし、日程変更を試みることに。
しかし12日からは空いていなくて、他の宿を探す事に。
いろいろとネットで探す事が出来たのでしょうが、お得意のめんどくさい症候群が出て来て、同じホテル検索サイトで、次に安かった山水閣飯店に申し込むことに。
三泊朝食付きで12,900円。2,000円アップとなります。
まあ、旅行ガイドにも掲載されているところだったので、問題ないレベルだろうと勝手に思う事にしました。
 
さて、航空券と宿の手配が出来たところで、問題は探鳥地の決定とスケジュール。
ネットの探鳥記では、台北市内の公園やその周辺地でもそこそこ鳥が見られるようでした。オウチュウ、ベニバト、カワビタキ、ヤマムスメ、ベニサンショウクイ、ルリチョウ、ゴシキドリ等。ウチワドリの仲間も見たいものです。
実際に行った人に聞く事も出来たのですが、ツアーだったり、自転車がメインだったりで、ちょっと動きの面で違う気がして…。
台湾南部、クロツラヘラサギの世界最大の越冬地、曽文渓等のまで行けば、この時期でもアジサシ類が見られるようだし、中国大陸に近い金門島では、バンケンやヤマショウビンにアオショウビン、ヒメヤマセミなんかも見られるらしい。
ということで、台湾南部や金門島にも行ってみたくなったのですが、台北から更に飛行機での移動となるので、航空券の手配や、日程から見て、難しいなと。
と言うわけでいろいろ考えたあげく、基本は台北近郊で、もし気分がのったら、金門島に飛ぶか、新幹線で曽文渓に行く事にして下記のスケジュールを作成。と、いつものいいかげんスケジュールの出来上がりでした。

出来上がったスケジュール
12月12日(土)
08:20 自宅発
08:30 地下鉄室見着
08:37 地下鉄室見発(23分)
09:00 地下鉄福岡空港着、巡回バス乗車
09:25 福岡国際空港第3ターミナル着
10:25 福岡国際発CX511
-1時間(フライト2時間40分)
12:05 台湾桃園国際空港着
13:00 台湾桃園国際空港発、エアポートバス乗車(國光客運中興号70分85元)
14:00 民權中山バス停下車、徒歩ホテル着(山水閣大飯店)
14:30 ホテル発徒歩MRT民權西路駅
關渡駅下車
關渡自然公園
17:00 ホテル着
 
12月13日(日)
07:00 ホテル発
烏來
17:00 ホテル着
 
12月14日(月)
07:00 ホテル発
曾文渓or金門島
17:00 ホテル着
 
12月15日(火)
07:00 ホテル発徒歩MRT民權西路駅
台大醫院駅下車
ニニ八平和公園〜台北植物園
13:45 ホテル着
14:00 ホテル発徒歩民權中山バス停着
15:50 台湾桃園国際空港着
17:50 台湾桃園国際空港発
+1時間(フライト2時間5分)
20:55 福岡着

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