1.はじめに

毎年身近な場所で鳥が少ない時に、私を楽しませてくれるアオバズク。そのアオバズクの観察記録を忘れない程度にまとめていきたいと思っています。アオバズクの詳細な観察記録は「おおいたの鳥 フィールドノート」にありますので、そちらを参照してください。

アオバズクは青葉が茂る頃にやってくるフクロウ目の夏鳥。
体長は29cmでキジバトより小さい。いわゆるフクロウの耳(羽角)はない。顔盤があまり発達していないため、横顔はタカ類のように見えることもある。
フクロウ類では都会の神社などでも繁殖するため、比較的よく見られる種類で、巣立ち雛と親が並んで巣の近くの枝に止まっている姿は、なかなか可愛い。
繁殖期の夜間には「ホッホ、ホッホ」と2音ずつ区切って鳴く。この鳴き声をフクロウと間違えられるケースも多いという。巣立った雛は「チリリリリリ」と虫のような声で鳴いて餌をねだる。
餌は昆虫類が主で、カエル、小鳥などもとらえる事がある。

アオバズクの生態や行動に関しては、まとまったものを読んだことはないので、「おおいたの鳥 フィールドノート」を見ながらまとめてみました。

アオバズクの行動

渡来

4月下旬頃から渡来し、山の中などで過ごすものと思われる。

ペアリング(番形成)

営巣場所を確保した♂に、♀が寄ってくるのだろうか?巣穴付近で2羽の姿が見られる。

営巣(抱卵開始)

ペアとなったアオバズクは大木の樹洞等に営巣し、2〜5個の卵を産む。♀が主に抱卵し、♂は昼間巣の近くで見張りをする。従ってこの時期は♂の1羽が見られる。

抱卵終了

孵化後4〜5日で♀は巣を離れ、♂に替わって巣の近くで見張りをする。♂は少し離れたところへ移動。

巣立ち

雛は巣を出ると、巣の近くに止まり、4〜5日は親共々巣の近くに留まる。その後徐々に遠くへ移動する。

移動帰去

親子共々巣周辺から離れて、山の中へ移動し、秋の渡りの時期までには南方に帰去する。

私が身近に見ていたアオバズクの繁殖ポイントと過去3年間の繁殖結果を下記にまとめてみました。なお、繁殖ポイントに関しては、新聞などで公表された場所もあり、広く知られているかもしれませんが、繁殖情報になるため、念のためにイニシャルにしています

昨年までの観察記録

室見川S神社
室見川H神社
前原市S通り
前原市S神社

環境

周囲に農耕地がある、大木の茂った社寺林で、高木が多い。

周囲が住宅に囲まれた社寺林で、木の数は少ない。

周囲は農耕地で、栴檀の並木道。

周囲に農耕地がある、大木の茂った社寺林。

2001年度

観察せず。

観察できず。

4羽巣立った。

観察せず。

2002年度

2羽巣立った。

観察できず。

3羽巣立った。

3羽巣立った。

2003年度

観察せず。

1羽の姿がみられたが、繁殖せず。

姿がみられたが、繁殖せず。

3羽巣立った。

2004年度

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