- 黄色い大きな嘴が目立つワシ類。
- ■形態
- 雌雄同色。
全身が黒く、額、翼前縁、腰から尾羽、下尾筒、脛毛が白い。嘴は大きくて、橙色味のある黄色。虹彩は黄色。脚も黄色。嘴上面が盛り上がり、嘴高が高い。
幼鳥や若鳥は上全体が黒褐色で、翼上面に白斑が点在する。完全な成鳥羽になるには6年かかる。
- ■鳴き声
- 鳴き声はしゃがれた声で「グワッグワッ《等。
- ■採餌
- 海上で主に魚類を補食する。
- ■吊前の由来
- 平安時代から「おほわし《と知られていた。北海道以外では少ないので「えぞわし《の異吊もある。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分類問題
- 日本鳥類目録6版ではウスリーから北朝鮮で繁殖する個体群を別亜種として、日本に渡来するのは亜種オオワシ(H.p.pelagicus)としていた。
- ■分布
- コリャクランドからオホーツク沿岸のカムチャッカ、アムール盆地、ウスリー、北朝鮮、樺太で繁殖。冬季は韓国、千島列島および日本北部まで南下する。
日本には冬鳥として北海道(主に東部、南部)に渡来し、東北、北陸にも少数が渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では数少ない冬鳥。
【糸島市】志摩町引津で2007年2月に記録がある。
【福津市】2015年2月に津屋崎で記録がある。
【新宮町】2017年3月に相島で記録がある。
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