タカ目
ACCIPITRIFORMES
タカ科
Accipitridae
ウミワシ属
Haliaeetus (Savigny, 1809)

オオワシ(大鷲)
Haliaeetus pelagicus (Pallas, 1811)  Steller's Sea Eagle
L♂88cm♀102cm W220~250cm
冬鳥
海岸・湖沼・河川
【1】成鳥。2019.12.10長崎県対馬市、上県町目保呂にて杉原敏撮影。
黄色い大きな嘴が目立つワシ類。
■形態
雌雄同色。
全身が黒く、額、翼前縁、腰から尾羽、下尾筒、脛毛が白い。嘴は大きくて、橙色味のある黄色。虹彩は黄色。脚も黄色。嘴上面が盛り上がり、嘴高が高い。
幼鳥や若鳥は上全体が黒褐色で、翼上面に白斑が点在する。完全な成鳥羽になるには6年かかる。
■鳴き声
鳴き声はしゃがれた声で「グワッグワッ《等。
■採餌
海上で主に魚類を補食する。
■吊前の由来
平安時代から「おほわし《と知られていた。北海道以外では少ないので「えぞわし《の異吊もある。
■亜種
亜種はない。
■分類問題
日本鳥類目録6版ではウスリーから北朝鮮で繁殖する個体群を別亜種として、日本に渡来するのは亜種オオワシ(H.p.pelagicus)としていた。
■分布
コリャクランドからオホーツク沿岸のカムチャッカ、アムール盆地、ウスリー、北朝鮮、樺太で繁殖。冬季は韓国、千島列島および日本北部まで南下する。
日本には冬鳥として北海道(主に東部、南部)に渡来し、東北、北陸にも少数が渡来する。
■福岡での事例
福岡では数少ない冬鳥。
【糸島市】志摩町引津で2007年2月に記録がある。
【福津市】2015年2月に津屋崎で記録がある。
【新宮町】2017年3月に相島で記録がある。

【2】成鳥。2019.12.10長崎県対馬市、上県町目保呂にて杉原敏撮影。

【3】成鳥。2019.12.10長崎県対馬市、上県町目保呂にて杉原敏撮影。

【4】成鳥。2019.12.10長崎県対馬市、上県町目保呂にて杉原敏撮影。

【5】成鳥。2019.12.10長崎県対馬市、上県町目保呂にて杉原敏撮影。

【6】幼鳥。2003. 02.08茨城県波崎町にて撮影。

【7】幼鳥。2017. 01.15長崎県対馬市、上県町目保呂にて杉原敏撮影。

【8】幼鳥。2017. 01.15長崎県対馬市、上県町目保呂にて杉原敏撮影。

【9】デイスプレー。上が雄、下が雌。2020.01.24長崎県対馬市、美津島町尾崎にて杉原敏撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/10/23作成