- 翼が長く幅広く、飛翔時に頭部がペン先のように見えるタカ類。
- ■形態
- 体色に変化が大きく、体色の暗いものを暗色型、白いものを淡色型と呼び、その中間型もある。
雄は顔が青灰色で、上面は暗褐色。翼は長く幅広く、翼指は6枚。尾は長めで円尾で、2本の太い黒色帯がある。体下面と下雨覆は白いもの(淡色型)から黒褐色(暗色型)まで様々で、体下面が無斑のものから縦斑や横斑があるものまで、個体差が非常に大きいが、翼後端に太い黒色帯がある。蝋膜は黒く、虹彩は暗色でまれに赤いものもいる。
雌は顔が灰色っぽいか褐色。下面の尾羽に雄より細い2〜3本の黒色帯があり、翼後端の黒色帯は細い。虹彩は黄色。
幼鳥や若鳥は翼下面の翼指は黒く、翼後端に黒色帯はなく、次列から三列風切にかけて暗色に見える。蝋膜は黄色で虹彩は暗褐色。
- ■鳴き声
- 「ピィヨー」と鳴く。
- ■採餌
- 蜂の幼虫やさなぎを好んで食べる。地中のジバチの巣を脚で掘り起こす。蜂の毒には免疫があると言われる。カエルやヘビも食べる。
- ■繁殖
- 産卵は6月頃。低山の大木の枝に枯れ枝を積み上げて、皿状の巣を作る。通常2個産卵する。抱卵期間は約30日、巣立ちまでには約40日。
- ■亜種
- 4亜種あり、
シベリア北部から中国北東部、日本で繁殖し東南アジア、大スンダ列島、フィリピンで越冬する亜種ハチクマ(P.a.orientalis)、
インド及びスリランカからミャンマー、ベトナム及び中国南西部に分布する亜種P.p.ruficollis、
マレー半島、スマトラ、ボルネオに分布する亜種P.p.torquatus、
ジャワに分布する亜種P.p.ptilorhynchus。
- ■分布
- バイカル湖周辺からウスリー、朝鮮半島北部、カラフト、インド、東南アジア等で繁殖し、冬季は北の個体はインド、東南アジアへ渡る。
日本には亜種ハチクマ(P.a.orientalis)が夏鳥として九州以北に渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡では夏鳥で5〜10月頃見られるが、ハチクマの渡りルートになっている為に、9〜10月頃多く観察される。
【油山】秋の渡り時の観察場所としては著名。
【室見川】春秋の渡り時期に観察。
【今津】春秋の渡り時期に観察。
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