- 黒い顔と黄色い胸のコントラストが鮮やかなホオジロ類。
- ■形態
- 雄は頭頂から背、肩羽、腰、上尾筒が茶褐色で、額から顔、喉までが黒い。頸から下は黄色く、胸に茶褐色の横帯があり、脇には茶褐色の縦斑がある。下尾筒は白い。翼は黒褐色で、雨覆の先端に白斑があり目立つ。尾は黒褐色。嘴は肉色で、上嘴には黒みがある。脚は肉色。
雌は額から後頭が茶褐色で、頭央線、眉斑、頬は汚白色で明瞭。顎線と耳羽を囲む線は黒褐色。上面は雄に比べ淡色で、黒褐色の縦斑がある。
- ■鳴き声
- 雄は低木の梢などで「ヒーヒーヒョロヒーヒー」等とゆっくり囀る。
- ■繁殖
- 産卵期は5〜7月。草原でイネ科の植物の枯れ草や茎で草の根元に椀型の巣を作る。通常4〜5個産卵する。
- ■亜種
- 2亜種ある。
ムマンスク(ロシア北西遠方、フィンランドformerly東部)の東からシベリア東部およびその南部からカザフスタン北部およびモンゴル中央部で繁殖する亜種E.a.aureola、
シベリア南中央部およびモンゴル北東部、内蒙古北部およびHeilongjiang (中国北東部)および北海道北部で繁殖する亜種E.a.ornata。
- ■分布
- ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯に広く繁殖し、冬季はインド等に渡る。
日本では夏鳥として北海道繁殖するほか、渡りの時期に日本海側の離島で観察される。
- ■福岡での事例
- 福岡では少ない旅鳥。
<今津>2006年5月に田尻で小群が観察された。
<糸島市>2004年5月に泉川河口左岸で記録がある。
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