- 渡り時に日本海の離島で見られる、雄は胸まで暗緑灰色のホオジロ類。
- ■形態
- 雄は頭部から胸まで暗緑灰色で、目先が黒く、目の後方に細い黄色い線がある。嘴は肉色で上嘴と先端が黒っぽい。上面は緑色を帯びた褐色で背に黒褐色の縦班がある。下面は淡黄色で、黒い縦班がある。
雌の頭部は黄緑褐色で、淡黄色の眉斑と外頬線がある。
冬羽では共に全体が淡色になる。
- ■名前の由来
- シベリアで繁殖するアオジの意味と思われる。
- ■亜種
- 2亜種ある。
シベリア中央部からモンゴル北部及びモンゴル東部及びシベリア東部、サハリン北部及び朝鮮半島北部、中国北東部で繁殖する亜種シベリアアオジ(E.s.spodocephala)、
中国東中央部で繁殖する亜種E.s.sordida。
- ■分類問題
- 日本鳥類目録第7版まではアオジ(Emberiza personata)を同種(基亜種はシベリアアオジ)としていた。
- ■分布
- シベリア中央部からモンゴル北部及びモンゴル東部及びシベリア東部、サハリン北部及び朝鮮半島北部、中国東部で繁殖し、ネパールからインド北東部及び東南アジア、中国東部および南部で越冬する。
日本では亜種シベリアアオジが旅鳥として対馬など日本海の離島で見られるが、迷鳥として本州から八重山諸島まで広く記録がある。
- ■福岡での事例
- 福岡には旅鳥として少数が島嶼や沿岸部に飛来。
【小呂島】2011年5月に観察。
【福津市】2014年5月津屋崎で記録がある。
【宗像市】2015年5月に鐘崎で記録がある。
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