- 日本でしか繁殖しない、白いアイリングのホオジロ類。
- ■形態
- 雄は顔は灰緑色で眼先が黒く、白いアイリングがある。嘴は鉛色。背、肩羽、上尾筒が暗灰緑色で黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で羽縁は淡い褐色。中・大雨覆の先は汚白色で、飛ぶと2本の翼帯となる。尾は小褐色で外側尾羽2対に白斑がある。喉から下は黄色く、脇の褐色の縦斑がある。脚は肉色。
雌は、上面に緑色味が少なく、眼先も黒くない。喉から下も淡い黄色。
- ■鳴き声
- さえづりは「チョンチョン ピピ ピリッピィ」等で、地鳴きは「チッ」。
- ■採餌
- 地上をはね歩きながら、草の実等を食べるが、繁殖期は主に蛾の幼虫などの昆虫を食べる。
- ■繁殖
- 草の根元や低木の枝の上にイネ科の植物等の茎などで椀型の巣を作る。通常3~4個産卵し抱卵日数は約14日で、巣立ち迄は7~8日。
- ■亜種
- 亜種はない。
- ■分布
- 日本でのみ繁殖し、中国南部、台湾、フィリピン北部で越冬する。
日本では夏鳥として本州中部から北部の標高1500m以下の林に局地的に渡来し繁殖する。
- ■福岡での事例
- 福岡では旅鳥だが少ない。
【今津】2009年5月、2011年4月元浜で観察。2021年4月に記録がある。
【小呂島】2010年5月、2017年4月に観察。
【福津市】2016年10月津屋崎で記録がある。
【新宮町】2021年4月立花口で記録がある。
【古賀市】2021年4月筵内で記録がある。
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