カツオドリ目
SULIFORMES
カツオドリ科
Sulidae
カツオドリ属 
Sula (Brisson, 1760)

カツオドリ(鰹鳥)
Sula leucogaster (Boddaert, 1783)  Brown Booby
L64~74cm W132~150cm
夏鳥又は迷鳥
海洋
【1】雄。2001.11.20豪州クイーンズランド州、ミコマス島にて撮影。
空中から水中にダイビングして餌をとる大型の海鳥。
■形態
雌雄ほぼ同色。
雄は頭部からの上面が黒褐色で、尾は楔形。胸も黒褐色で腹から下が白い。翼下面は下雨覆のみが白い。嘴は淡黄色で、目の周りの裸出部が青味がある。脚は黄色く短い。
雌は目の周りの裸出部は黄色い。
雛は真っ白な綿羽に覆われる。
幼羽から若鳥では胸から下が黒褐色で、翼下面の下雨覆も黒褐色斑がある。
■鳴き声
繁殖地では「グワッ、グワッググワッ」等と少し濁った声で鳴く。
■採餌
海の中へ突き刺さるように飛び込んでトビウオ等の魚やエビを捕らえる。
■繁殖
熱帯地方では一年中繁殖するが、日本の繁殖地では3~8月。島の平坦地や断崖の岩棚に枯れ草や乾いた海藻を敷いて営巣する。通常1個産卵する。抱卵日数は43日、巣立ちまでは約100日。
■備考
従来の分類ではカツオドリ科はペリカン目であったが、2012年度発行日本鳥類目録改訂7版よりペリカン科、ネッタイチョウ科以外はカツオドリ目として分離した。
■亜種
4亜種ある。 カリブ海及び大西洋に分布する亜種S.l.leucogaster、 米国からメキシコの西海岸に分布する亜種シロガシラカツオドリ(S.l.brewsteri)、 中米からコロンビアの太平洋沿岸に分布する亜種S.l.etesiaca、 紅海からインド洋を通って西太平洋、中部太平洋に分布する亜種カツオドリ(S.l.plotus)。
■分布
大平洋、インド洋、大西洋の熱帯、亜熱帯に広く分布。日本では伊豆諸島、小笠原諸島、鹿児島県草垣島、八重山諸島仲御神島、尖閣諸島で繁殖し、その近海で見られる。非繁殖期は周辺の広い範囲に分散する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥。博多湾内でも見られる事がある。
【室見川】12月に湾内から河口へ入ってくる姿が見られた。
【今津】元浜の農耕地に降りているところを観察。
【博多湾】11~12月頃湾内各所で観察。
【小呂島】11月に島周辺の海上で観察。

【2】雄飛翔。2013. 11.13長崎県佐世保市、宇久島にて撮影。

【3】尾羽は広げると楔形。雄個体。2013. 11.13長崎県佐世保市、宇久島にて撮影。

【4】雌は目先が青くない。2021.12.10福岡県福岡市、室見川河口にて撮影。

【5】雌は目先が青くない。2021.12.10福岡県福岡市、室見川河口にて撮影。

【6】飛翔時尾羽を閉じると、尖って見える。雌個体。2013.11.13長崎県佐世保市、宇久島にて撮影。

【7】魚を狙って頭から急降下。2013.11.13長崎県佐世保市、宇久島にて撮影。

【8】油汚染個体。畑に降りていた。2018.01.14福岡県福岡市、今津元浜にて撮影。

【9】若鳥雄飛翔。まだ腹に褐色味がある。2010.11.21福岡県福岡市、小戸公園にて撮影。

【10】若鳥雄飛翔。腹は褐色2009.11.26福岡県福岡市、小呂島にて撮影。

【11】若鳥雄飛翔。腹は褐色2009.11.26福岡県福岡市小呂島にて撮影。

【12】亜種S.l.leucogaster。嘴はピンク色味があり成鳥のように見えるが、腹部に黒褐色斑があり2年目個体。2024.05.21西大西洋シエラレオネ沖にて撮影。

【13】亜種S.l.leucogaster。嘴はピンク色味があり成鳥のように見えるが、腹部に黒褐色斑があり2年目個体。2024.05.21西大西洋シエラレオネ沖にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2024/05/21作成