- 雄は赤い喉袋を膨らませて求愛行為をする大型の海鳥。
- ■形態
- 雄は全身が光沢のある黒で、中雨覆は褐色。翼は非常に長く、先が尖っており、尾は燕尾型で大きい。喉袋は赤い。灰黒色の嘴は長くて、先端が鍵状にまがっている。足は淡赤色で短い。
雌は淡赤色のアイリングがあり、嘴も赤みを帯びる。喉は灰色で、前頸から胸は白い。
幼鳥は上面は黒褐色で、頭、胸、腹は白い。
- ■特徴
- グンカンドリ類は体重に対する翼面積の比が全鳥類中最大で、飛翔に最高に適した体になっている。
- ■備考
- 従来の分類ではグンカンドリ科はペリカン目であったが、2012年度発行日本鳥類目録改訂7版よりペリカン科、ネッタイチョウ科以外はカツオドリ目として分離した。
- ■亜種
- 5亜種あり、南大西洋に分布する亜種F.m.nicolli、西インド洋に分布する亜種F.m.aldabrensis、中インド洋から南シナ海に分布する亜種オオグンカンドリF.m.minor、西太平洋、中太平洋に分布する亜種F.m.palmerstoni、東太平洋に分布する亜種F.m.ridgwayi。
- ■分布
- 大平洋、インド洋の熱帯及び亜熱帯、大西洋のトリニダード諸島に分布。日本には迷鳥として本州の大平洋岸、伊豆諸島、小笠原諸島、硫黄列島、南鳥島などに飛来する。
日本に分布するのは亜種オオグンカンドリ(F.m.minor)。
- ■福岡での事例
- 福岡の観察例は不明。
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