- 「デッデポッポー」と鳴く、山鳩とも呼ばれるハト類
- ■形態
- 雌雄同色。
全体的に紫味を帯びた灰褐色で、側頸に紺と青灰色の縞模様がある。肩羽と翼は黒褐色で、赤褐色から灰色の太い羽縁があり、うろこ模様に見える。尾羽は黒褐色で先端が灰白色。
嘴は青灰色から灰黒色、アイリングは赤く、虹彩は橙色。脚は赤紫。
繁殖期にはアイリングが皮膚が裸出した眼瞼輪なので大きくなる。
幼鳥は全体が褐色で、頸の縞模様がない。
亜種リュウキュウキジバトは、亜種キジバトに比べて赤みが強い。
- ■鳴き声
- 囀りは「デッデポッポー、デッデポッポー」。おならのような「プゥー」という音も出す。
- ■採餌
- 主に草や木の実を食べる。
- ■繁殖
- 産卵期は4~6月頃だが、ほぼ一年記録がある。木の枝の上に枯れ枝を積んで浅い皿状の巣を作るが、建築物などにも営巣する。通常2個産卵し、抱卵日数は約15~16日。巣立ちまでも同じく約15~16日。ピジョンミルクで育雛する。
- ■備考
- 狩猟鳥獣されている。
- ■名前の由来
- キジの雌に体色が似ていることからキジバトの名前となったといわれている。
従来は平地では少なく「山鳩(やまばと)」と呼ばれていたが、都市部での狩猟制限が進んだ1960年以降都市部でも繁殖が進み、現在では平地で普通に見られるようになった。
- ■亜種
- 5亜種ある。
南西シベリアからイラン、ヒマラヤ部のインド、スリランカで繁殖するS.o.meena。
中央から南部のインドで繁殖するS.o.erythrocephala。
北東インド、ミャンマー、北部タイ、中国南部などで繁殖するS.o.agricola。
シベリア中央から日本、中国、東ヒマラヤ、台湾、南東アジアで繁殖する亜種キジバト(S.o.orientalis)。
日本の南西諸島で繁殖する亜種リュウキュウキジバト(S.o.stimpsoni)
- ■分布
- ユーラシア大陸頭部の温帯から亜寒帯で繁殖する。冬季北部のものは暖地に渡る。
日本では本州以南は亜種キジバトが留鳥。北海道では夏鳥。南西諸島には亜種リュウキュウキジバトが留鳥として分布する。
- ■福岡での事例
- 福岡では平地から山地に留鳥で、一年中普通に見られる。
【室見川】河口から曲淵ダムまでの全流域及び住宅地で普通に見られる。
【今津】周辺の農耕地など。
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