チドリ目
CHARADRIIFORMES
カモメ科
Laridae
カモメ属
Larus (Linnaeus, 1758)

ウミネコ(海猫)
Larus crassirostris Vieillot, 1818  Black-tailed Gull
L44~47mW126~128cm
留鳥又は冬鳥
海岸・港・河口
【1】夏羽。2002.002.15福岡県福岡市、今津海洋センター前にて撮影。
一年中見られる、ミャアミャアと集団で鳴く中型のカモメ。
■形態
雌雄同色。夏羽では頭部から頸、体下面は白く、尾には黒い帯がある。背と翼は青灰色で、初列風切の先はほとんど黒く、先端がわずかに白い。足は黄色。嘴は長く、根元が黄色で、先端部が黒、赤の順の色。虹彩は淡黄色。まぶたは赤い。 冬羽では頭部に灰褐色の斑が入る。 4年で成鳥羽になる。
■鳴き声
「ミャーオ《または「アーォ《とネコのような声でなく。
■吊前の由来
古くはカモメなどとともに、海の浮くカモメ類として「うみかもめ《で呼ばれており、江戸時代中期の上総の方言として「うみねこ《が知られている。鳴き声が猫に似ている事から「うみねこ《とついたと思われる。
■亜種
亜種はない。
■分布
シベリア、樺太、千島列島の海岸や小島、日本、朝鮮半島、中国東部、朝鮮半島、中国南部、馬祖島(台湾連江県)で繁殖し、日本、朝鮮半島、東シナ海、フィリピンで越冬する。
日本では北海道、本州、九州、伊豆諸島の沿岸で繁殖し留鳥。冬季は南下するものもいる。
■福岡での事例
福岡では繁殖は見られないが、冬鳥および越夏個体で一年中見られる。
【室見川】河口から橋本橋くらいまでの流域で観察。
【今津】港で普通に見られる。
【大濠公園】池の棒杭などに止っているのが観察される。

【2】冬羽。2002.10.27福岡県福岡市、今津浜崎漁港にて撮影。

【3】尾には黒い帯がある。冬羽。2002.10.29福岡県糟屋町、新宮港にて撮影。

【4】幼羽。殆ど磨耗していない。2005.07.16福岡県二丈町、深江にて撮影。

【5】磨耗した幼羽。2002.10.29福岡県糟屋町、新宮港にて撮影。

【6】非常に摩耗した幼羽または第1回夏羽。2003.08.20福岡県福岡市、室見川愛宕にて撮影。

【7】第1回冬羽。2005.12.13福岡県福岡市、室見川小田部大橋下流にて撮影。

【8】第2回冬羽。2002.02.15今津海洋センター前にて撮影。

【9】第2回冬羽。2005.12.09福岡県福岡市、室見川小田部大橋下流にて撮影。

【10】第3回冬羽。2002.02.17福岡県福岡市、室見川小田部大橋下流にて撮影。

【11】白化個体。2005.10.26福岡県福岡市、室見川小田部大橋下流にて撮影。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑《
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2023/07/01作成