ヨーロッパムナグロ

		チドリ目 CHARADRIIFORMES	チドリ科 Charadriidae	ムナグロ属 Pluvialis (Brisson, 1760)
		ヨーロッパムナグロ(欧羅巴胸黒） Pluvialis apricaria (Linnaeus, 1758)　　European Golden Plover

L26～28㎝

迷鳥

農耕地、干潟

【1】成鳥。2024.06.09アイスランド、レイキャビック、ヴァルフサハイズ湖にて撮影。

ムナグロによく似たヨーロッパに分布するチドリ類。
■形態: 雌雄同色。
夏羽では頭頂からの上面が黄色、黒、白の斑が点在する。風切は黒い。額からの側頸、脇まで帯状に白く、下尾筒も白い。顔から腹までの中央は黒い。翼下面腋羽は白い。嘴は黒く、短く、細い。脚は黒色で、後趾がなく趾は3本。
冬羽では全体が黄褐色となり、黒褐色の斑が点在する。腹部は汚白色。
幼鳥は冬羽に似るが、黄色みが強く、上面の斑も多い。
よく似たムナグロとは嘴が小さく、翼下面が白い事、脚が短く、飛翔時に脚が翼端より出ない、鳴き声が違うなどの識別点がある。
■鳴き声: 「ピッー」等と鳴く。
■亜種: 亜種はない。
■分布: グリーンランドからロシア北中央部で繁殖し、ヨーロッパ南部、アフリカ北部で越冬する。
日本には2011年沖縄、2012年石川、2020年佐賀等で記録がある。
■福岡での事例: 福岡でも迷鳥として記録がある。
【今津】2020年10月に観察された。


【2】成鳥。2024.06.09アイスランド、レイキャビック、ヴァルフサハイズ湖にて撮影。		【3】成鳥。2024.06.09アイスランド、レイキャビック、ヴァルフサハイズ湖にて撮影。


【4】成鳥。2024.06.09アイスランド、レイキャビック、ヴァルフサハイズ湖にて撮影。		【5】幼鳥。2020.10.28福岡県福岡市西区、今津工場裏にて撮影。


【6】腋羽が白い。2020.11.04福岡県福岡市西区、今津工場裏にて岡部氏撮影。		【7】飛翔。翼下面が白い。2020.11.04福岡県福岡市西区、今津工場裏にて岡部氏撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2020/11/14作成