ヨタカ目ヨタカ科ヨタカ属
order CAPRIMULGIFORMES Family CAPRIMULGIDAE CAPRIMULGUS

ヨタカ(夜鷹・怪鴟)
Caprimulgus indicus Grey Nightjar

L29cm W61cm
夏鳥
平地から亜高山の林
【1】オス。2008.5.4南公園にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
昼間は木の枝に平行に止まり、木と見間違う夜行性の鳥。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄は全体が黒褐色で、灰白色、赤褐色などの斑が混じった複雑な模様で、顎線は白で、喉にも白斑が二つある。翼は長く、外側初列風切先端近くに白斑がある。外側尾羽3、4対の先端近くにも白斑がある。嘴は短いが、横幅があり、嘴基部に長い髭がある。目は大きく、虹彩は暗褐色。
雌は顎線や、喉、初列先端の白斑は褐色味を帯び、尾羽先端の白斑はない。
■特徴
枝と平行に止まる。
■採餌
夕方から夜にかけて、長い翼でふわふわと飛び回り、飛んでいるガなどの昆虫を捕らえる。
■繁殖
産卵期は5〜8月。巣は作らず、林内や草原の地上に直接産卵する。通常2個産卵し、抱卵日数は約19日。孵化した雛は数日間その場所に留まる。抱卵期間中、親鳥は人が近づいても飛び立たず、口を大きく広げて威嚇する事が多く、卵を別な場所に移動させる事もある。
■鳴き声
繁殖期には夕方と夜明け前に「キョキョキョキョ」と長く鳴き続ける。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ヨタカ(C.i.jotaka)。
■分布
インドから東南アジア、中国東部、ロシア極東南部、朝鮮半島等に分布し、北方のものは冬季に南に渡る。日本では九州以北に夏鳥として渡来する。
■福岡での事例
福岡でも夏鳥。
【室見川】春の渡りの時期に曲淵ダムで早朝鳴き声を確認した事がある。
【南公園】春の渡りの時期に観察。

【2】オス。尾羽の白斑がよく分かる。2010.5.11南公園にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P-6000。

【3】2と同じ個体。2010.5.11南公園にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P-6000。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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20111.9.10改