ツル目クイナ科ツルクイナ属
order PROCELLARIIFORMES Family RALLIDAE GALLICREX

ツルクイナ(鶴水鶏)
Gallicrex cinereas Watercock

L♂42〜43♀36cm W68〜86cm
夏鳥又は冬鳥
水辺の草原・葦原
【1】オス冬羽又は幼羽。2008.11.7今津二つ池にて撮影。Nicon D90+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-20EII。
雄は赤い額板が綺麗な大型のクイナ類。
■形態
雄夏羽は全身が灰黒色で、背からの上面は黒い軸斑に淡黄褐色の羽縁がある。嘴は黄色く、上嘴中央から、角のように突き出た額板にかけてが赤い。足は黄緑で長い。
冬羽では全身が黄褐色で、額から頭頂が黒褐色。背からの上面は黒褐色の軸斑に、黄褐色の羽縁がある。下面には黒褐色の細い横斑がある。額板も小さくなり、嘴も赤味がなくなる。
雌は雄冬羽に似ているが、体が小さく額板がない。
■特徴
クイナの仲間では比較的乾燥した場所を好む。
■採餌
バッタ等の昆虫の他に、草の若芽や実も食べる。
■繁殖
6〜9月にイやアシの茂の中等に枯草で皿状の巣を作る。通常3〜6個産卵する。
■鳴き声
繁殖期は「カポン、カポン」とくり返し鳴き、通常は「コッ、コッ」「クワッ」、クワッ」と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
朝鮮半島から中国、東南アジア、インドに分布。日本では八重山諸島では留鳥で、佐賀では繁殖記録もあり、全国各地でも迷鳥として記録がある。
■福岡での事例
福岡でも迷鳥として記録がある。
【今津】太郎丸の豆畑、二つ池の周辺等で観察された。

【2】1と同一個体。2008.11.7今津二つ池にて撮影。Nicon D90+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-20EII。

【3】1と同一個体。2008.11.7今津二つ池にて撮影。Nicon D90+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-20EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2009.11.07