ソデグロヅル(袖黒鶴）
Grus leucogeranus　Siberian Crane

白と赤の、飛ぶと黒と白のコントラストが美しい大型ツル類。

■形態

雌雄同色。全身白く、初列風切、雨覆、小翼羽のみが黒が、翼を閉じている黒色部は隠れる。目の周りから嘴にかけて皮膚が裸出していて赤い。嘴は長く、淡紅色から暗紅色。虹彩は黄色。足は淡紅色。

幼鳥は頭部からの上面は褐色の羽が多く混じり、胸からの下面は白い。目の周囲の皮膚の裸出部も赤味が少ない。

■採餌

地上や水際を歩きながら、ザリガニや小魚等の小動物や、水草や植物の種子などを食べる。

■繁殖

湿地や池畔につがいで広い縄張りをもち、地上に葦やイ等の茎や葉を積み重ねて大きな巣を作る。通常2個産卵する。

■鳴き声

「クル　クルー」と鳴く。求愛の時には「カラックルル　カララララ」等と鳴く。

■亜種

亜種はない。

■特徴

世界的に数が少なく推定個体数は3000羽。

■分布

シベリア北東部で局地的に繁殖し、中国長江流域、インド北部で越冬する。日本ではごくまれな冬鳥。

■福岡での事例

福岡での記録はない。