ツル目クイナ科シロハラクイナ属
order PROCELLARIIFORMES Family RALLIDAE AMAURORNIS

シロハラクイナ(白腹水鶏)
Amauronis phoeniucurus White-breasted Waterhen

L28〜33cm W49cm
留鳥
水田・マングローブ・湿地
【1】嘴上部が赤くないので若鳥か?2005.8.19沖縄県金武町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
顔から腹までが白い、南西諸島に多いクイナ類。
■形態
雌雄同色。顔は白く、頭頂から、後頸、背、翼は褐色身のある黒色で光沢がある。喉から腹までは白い。脇は黒く、下尾筒は茶色。嘴は黄緑色で、上嘴基部が赤い。虹彩は赤褐色。足は黄色から黄緑。雛は全身が黒い綿羽におおわれており、嘴根元に白い斑がある。この白斑が成鳥に従って顔の方に広がっていく。
■特徴
縄張り性が高く、進入個体には「クォッ、クォッ」と一区切りずつ切りながら連続して鳴き、頭を前に伸ばして追い払う。
■繁殖
暖地での繁殖期期は、2月下旬から10月頃までで、多い個体は3回くらい繁殖する。低木や丈の高い草の上に枯れ草を積んで皿形の巣を作る。通常4〜8個産卵する。
■鳴き声
繁殖期には「コヮッコヮッコヮッ」と大きな声で鳴き続ける。警戒した時などには「クヮークヮー」などやかましく鳴き立てる。
■亜種
亜種はない。
■分布
インドから東南アジア、中国南部、台湾に分布。日本では琉球諸島に留鳥として分布。鹿児島、熊本、高知、山口等で繁殖例もあり、分布を北に拡げている可能性がある。
■福岡での事例
福岡での観察例は未詳。

【2】2002.3.29沖縄県石垣市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】2002.3.29沖縄県石垣市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.12.3改