ツル目クイナ科ヒメクイナ属
order PROCELLARIIFORMES Family RALLIDAE PORZANA

ヒクイナ(緋水鶏)
Porzana fusca Ruddy-breasted Crake

L21〜23cm W37cm
留鳥または夏鳥
水田・河川・湖沼
【1】2005.7.24今津周船寺川水門にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
暗褐色の中に脚と腹側の赤さが目立つハト大のクイナ類。
■形態
雌雄同色。頭頂からの上面は一様に暗褐色。顔から腹部が赤褐色で、喉は少し白い。脇から下尾筒は白黒の横縞模様がある。嘴は黒く、虹彩は赤い。脚も赤い。
冬羽は全体にやや暗色になる。
幼鳥は全体に淡色で、喉から下は白っぽい。
雛は全体が黒い。
亜種リュウキュウヒクイナは亜種ヒクイナより暗色と言われるが、野外識別は困難。
■特徴
日中は殆ど姿を見せないが、雨の日などは日中でも姿を見せる事が多い。
非繁殖期は単独で生活する。
■採餌
朝夕に草むらなどで昆虫などの動物質の餌を食べるが、植物の実なども食べる。
■繁殖
水辺のイネ科植物等の株の中に、葦や枯れ草で皿状の巣を作り、通常5〜9個産卵する。
■鳴き声
繁殖中は昼夜とも鳴くが、夜の方が盛ん。金属的な声で「キョッ、キョッ、キョッ」と1声ずつ区切って鳴き、「キョキョロロロロ」と尻下がりに鳴きやむ。
■亜種
日本では九州以北に夏鳥または留鳥として分布する亜種ヒクイナ(P.f.erythrothorax)と、南西諸島留鳥として分布する亜種リュウキュウヒクイナ(P.f.phaeopyga)が見られる。
■分布
インド、東南アジア、中国、朝鮮半島に分布。日本では亜種ヒクイナが九州以北の西日本に留鳥、東日本に夏鳥として分布し、亜種リュウキュウヒクイナが南西諸島には留鳥として分布。
■福岡での事例
福岡では留鳥。
【室見川】外環室見橋上流から上流にかけての葦原周辺水田などで観察。
【今津】田尻の池周辺、農耕地などで観察。
【和白】塩浜のクリークにて観察。

【2】1と同一個体。2005.7.24今津周船寺川水門にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】2010.2.13鹿児島県出水市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【4】幼鳥。2011.9.19今津田尻農耕地にて撮影。 Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【5】幼鳥。2011.9.19今津田尻農耕地にて撮影。 Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【6】亜種リュウキュウヒクイナ。208.2.1沖縄県豊見城村にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.9.19改