ツル目クイナ科バン属
order PROCELLARIIFORMES Family RALLIDAE GALLINULA

バン(鷭)
Gallinula chloropus Common Moorhen

L32cm W52cm
留鳥
河川・湖沼・湿地
【1】夏羽。2003.6.26室見川室住団地横にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。
黒い体に嘴の赤と黄色が綺麗なクイナ類。
■形態
雌雄同色。全身が黒く、上面には褐色味がある。嘴基部と額板は赤く、嘴先端は黄色。脇に白斑があり下尾筒の両脇も白い。足は緑がかった黄色で、腿は赤い。オオバンと違い水掻きはない。
冬羽では額板の赤みが鈍くなり、小さくなる。
幼鳥はグレーぽく、顔も嘴も色がさえない。雛は逆に赤と黄色がはっきりしている。
■採餌
陸地や浅瀬などで、歩きながら植物の実や昆虫を食べる。
■繁殖
暖地では年に2〜3回繁殖する。水辺や芦原に枯草を積み上げて営巣する。通常5〜12個産卵する。
若鳥が育雛の手伝いをすることもある。
■鳴き声
「クルルッ クルルッ」「キュック」等と鳴く。
■亜種
日本に分布するのは亜種バン(G.c.indica)。
■分布
全世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。日本では関東地方以北では夏鳥、以南では留鳥。
■福岡での事例
福岡では留鳥で、一年中見られる。
【室見川】新室見橋から松風橋にかけての流域。
【今津】田尻の池など。
【和白】塩浜のクリーク。

【2】冬羽。2003.1.12福岡県那珂川町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】雛。2003.9.18今津太郎丸にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】雛。少し幼羽が生えてきた。2003.9.25今津太郎丸にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】幼鳥。2003.8.27今津田尻にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】若鳥。成鳥に近いが、全身が褐色で、顔も白い。2008.5.8室見川小田部小学校横にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【7】若鳥。成鳥に近いが、全身が褐色で、顔も白い。2003.8.27今津田尻にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2008.12.3改