タカ目タカ科ハイタカ属
order FALCONIFORMES Family ACCIOITRIDAE ACCIPITER

オオタカ(大鷹)
Accipiter gentilis Northern Goshawk

L♂50cm♀58cm W105〜130cm
留鳥又は冬鳥
平地から山地の林・農耕地
【1】成鳥。2012.3.3諫早干拓にて撮影。
ハシボソガラス大のタカ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄は頭部から背、翼は暗青灰色から暗褐灰色。白い眉斑が明瞭で、暗青灰色の過眼線がある。頬から下は白く、黒褐色の細い横斑がある。下尾筒は白い。嘴は黒く嘴基部と蝋膜は黄色。雄の虹彩は黄色またはオレンジ色で、雌は黄色。脚は黄色い。
雌は雄より大きく、上面の色は褐色味を帯びる傾向があり、下面の横斑もより太い。
幼鳥は上面が褐色で淡褐色の羽縁がある。体下面も淡い褐色で、黒い縦斑がある。虹彩は淡黄色。
■採餌
主に林縁部で中型の鳥類を獲る。
■繁殖
林内の大木に木の枝を積んで皿状の巣を作り繁殖する。産卵は4月中旬から5月上旬。通常2〜3個産卵し、抱卵日数は約37日。巣立ちまでは約40日。
■鳴き声
「キャッキャッキャッ」「ケッケ、ケーケー」等。
■亜種
日本に分布するのは亜種オオタカ(A.g.fujiyamae)。北海道などでは亜種シロオオタカ(A.g.albidus)の記録もある。
■鳴き声
「キャッキャッキャッ」「ケッケ、ケーケー」等。
■分布
ユーラシア大陸、北米大陸の温帯から亜寒帯に広く分布し、日本では北海道、本州、四国、九州北部で繁殖する。九州南部や南西諸島では冬鳥。
■福岡での事例
従来は冬鳥だったが、現在は県内でも繁殖が確認されており、通年見ようになった。
【今津】河口周辺の農耕地で観察。

【2】成鳥。2013.11.12長崎県宇久島にて撮影。

【3】尾羽には黒い三本の横帯が見える。成鳥。2007.3.10福岡市今津にて撮影。

【4】風切上面にも3〜5本の横帯が見える。虹彩がオレンジ色なので成鳥雄。2016.3.14長崎県諫早干拓にて撮影。

【5】上面は暗青灰色から暗褐灰色。成鳥。2014.3.25大分県佐賀関にて撮影。

【6】成鳥。2014.1.21熊本県大津町にて撮影。

【7】ドバトを狩る。成鳥。6と同一個体。2014.1.21熊本県大津町にて撮影。

【8】幼鳥。2011.1.26長崎県諫早干拓にて撮影。

【9】幼鳥。2004.1.8福岡市今津にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2018.01.31改