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タカ目タカ科ハイタカ属
order FALCONIFORMES Family ACCIOITRIDAE ACCIPITER

ハイタカ(鷂、灰鷹)
Accipiter nisus  Eurasian Sparrowhawk

L♂32cm♀39cmW60〜79cm
冬鳥
平地から山地の林・河川敷・農耕地
【1】メス。オスと同様な上面が青灰色の個体。2005.3.13室見川内野にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
白いお腹に横縞が綺麗な小型のタカ類。
■形態
雄は額から頭部、上面は青灰色で、目の周囲及び目の後方も青灰色。眼先は白っぽい。白い眉斑はあっても細いか短い。喉から下は白く、橙褐色の横斑が胸、脇にある。虹彩は橙色味のある黄色。嘴は灰色で先が黒い。蝋膜は黄色。足は中趾が長く、黄色。
雌は一回り大きく、額からの上面は褐色味があるが、雄とほぼ同じ青灰色の個体もいる。白い眉斑は雄より明瞭だが、個体によって大きさは異なる。喉には灰褐色の細い縦斑が密にある。
幼鳥は雌成鳥に似るが、額からの上面はより褐色味をまし、淡い茶褐色の羽縁が各羽にある。また、胸の横斑は暗褐色で、太く、三日月型等の形で、途切れている事が多い。
■採餌
主にツグミ位までの小鳥を狩り、ネズミやリス等を捕まえる事もある。
■分布
ヨーロッパ、北アフリカ、中東、シベリア、カムチャッカ、中国東部で繁殖、北部のものは、中東、紅海沿岸、インド、東南アジア、朝鮮半島等で越冬する。日本では留鳥として四国以北に分布するほか、冬鳥として全国に渡来する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、10〜4月頃見られる。
【室見川】橋本橋周辺、西部運動公園等で観察。
【今津】田尻、太郎丸等の農耕地で観察できた。

【2】メス。1と同一個体。2005.3.13室見川内野にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】メス。眉斑と、後頭部の白いパッチが明瞭。2005.1.22福岡県春日市白水大池公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】メス。飛翔。210.10.6糸島市志登にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-10EII。

【5】幼鳥上面の羽縁は淡褐色。2004.1.14室見川橋本橋にて撮影。GEOMA50-S+COOLPIX4300。

【6】幼鳥。大きさからメスか?2001.12.24今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【7】幼鳥。大きさからメスか?2001.12.1今津桑原にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.10.10改