タカ目タカ科チュウヒ属
order FALCONIFORMES Family ACCIOITRIDAE CIRCUS

ハイイロチュウヒ(灰色沢■[狂の下に鳥]
Circus cyaneus Northern Harrier

L♂43〜47cm♀48.5〜54cm W98〜124cm
冬鳥
芦原・農耕地・草地・干拓地
【1】オス。2012.1.31長崎県諫早市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。
雄は灰色、黒、白のコントラストが綺麗なチュウヒ類。
■形態
雄は頭部からの上面が灰色で、上尾筒は白。外側初列風切6枚は黒い。胸までは灰色で、体下面は白い。虹彩は黄色で、足も黄色い。
雌は上面が褐色で、黒褐色、茶褐色の斑があり、腰から上尾筒は白い。尾羽には黒褐色の不明瞭な横斑が3〜5本ある。眉斑と頬は白く、顔盤に沿って白っぽい輪がある。体下面は淡褐色味のある白で、暗褐色の縦斑がある。
幼鳥は雌に似るが、上面はより暗色で、虹彩は褐色。下面は橙色味を帯びる。
北米産亜種雄は外側初列風切5枚が黒く、尾羽にも暗灰色の横斑がある
■採餌
芦原を低く飛び、齧歯類捕まえる。小鳥も捕る。獲物は地上で食べる。
■鳴き声
繁殖期以外は殆ど鳴かない。ディスプレー時に雄は「ピィヨ、ピィヨ」「ピスィー、ピスィー」と鳴きながら飛び、雌は「ケッケッ」「キキキキッ」と鳴くと言われる。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ハイイロチュウヒ(C.s.cyaneus)。北米産亜種(C.s.hadosonius)と思われる記録もある。
■分布
ユーラシア大陸の寒帯から北米まで広く繁殖し、冬季は南方に渡る。日本では冬鳥として全国に渡来するが、チュウヒよりは数が少ない。
■福岡での事例
福岡でも少ない冬鳥。
【今津】冬季田尻等の農耕地で観察できた。

【2】オス。2012.1.31長崎県諫早市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【3】メス。2011.1.26長崎県諫早市にて撮影。Nicon D90+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-20EII。

【4】メス。2012.2.1長崎県諫早市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【5】メス。2012.2.1長崎県諫早市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【6】メス。2012.2.1長崎県諫早市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【7】メス幼鳥。2011.1.27長崎県諫早市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【8】メス幼鳥。5と同じ個体。2011.1.27長崎県諫早市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【9】メス幼鳥。5と同じ個体。2011.1.27長崎県諫早市にて撮影。Nicon D90+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-20EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2013.09.18改