スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
order PASSERIFORMES Family PARIDAE PARUS

ヤマガラ(山雀)Parus varius Varied Tit

L14〜15cm W22cm
留鳥
平地〜山地の林
【1】2010.11.12西油山中央公園にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。
背と腹が橙褐色のカラ類。
■形態
雌雄同色目から上の頭部は黒く、頭頂の中央から後頸にかけて淡黄色の縦線がある。背は橙褐色で、肩羽、雨覆、三列風切は暗い青灰色。初列、次列風切、尾は黒褐色で羽縁は青灰色。額から頬は黄白色で腮から胸は黒く、側胸から下面は橙褐色。嘴は黒く、足は鉛色。
亜種オーストンヤマガラは額から頬も橙褐色。
■特徴
山地の常緑広葉樹の林を好み、林の上層で生活する。
■採餌
枝から枝へと移動して、蛾の幼虫などを食べるが、秋冬には木の実も食べる。
■繁殖
産卵期は3〜6月。樹洞などに蘚類でお椀形の巣を作る。通常3〜8個産卵し、抱卵日数は12〜14日。巣立ちまでは18〜20日。
■鳴き声
「ツーツー、ピィー、ツツピー」とゆっくり鳴く。地鳴きは「ニィーニィーニィー」。
■亜種
日本には8亜種あり、北海道から九州まで広く分布する亜種ヤマガラ(P.v.varius)、伊豆諸島に分布する亜種ナミエヤマガラ(P.v.namiyei)、伊豆諸島南部に分布する亜種オーストンヤマガラ(P.v.owstoni)、大東諸島に分布する亜種ダイトウヤマガラ(P.v.orii)、種子島に分布する亜種タネヤマガラ(P.v.sunsunpi)、屋久島に分布する亜種ヤクシマヤマガラ(P.v.yakushimensis)、奄美諸島から沖縄本島に分布する亜種アマミヤマガラ(P.v.amamii)、西表島に分布する亜種オリイヤマガラ(P.v.olivaceus)がある。そうのうち亜種ダイトウヤマガラは絶滅したものと思われる。
■分布
日本、台湾、朝鮮半島南部、南千島だけに分布する。日本では全国で広く繁殖する。一年中。
■福岡での事例
福岡では留鳥。
【室見川】中上流の山間部。
【油山】自然観察センターにて観察。

【2】2001.2.10油山自然観察センターにて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】2008.1.9撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【4】アケビの実を食べた。2002.10.12大分県天ヶ瀬町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】バードテーブル等に良く来る。2002.2.9長野県軽井沢町軽井沢野鳥の森にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】アケビの実を食べた。2002.10.12大分県天ヶ瀬町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【7】幼鳥。2013.5.29宮崎県諸塚村にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2013.05.29改