スズメ目ヤイロチョウ科ヤイロチョウ属
order PASSERIFORMES Family PITTIDAE PITTAA

ヤイロチョウ(八色鳥) 
Pitta nympha Fairy pitta

L18cm
夏鳥
山地の林
【1】繁殖地では高い木の上で囀る。2017.05.29室見川最上流水無にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。
名前のようにカラフルな羽を持つ、林床の夏鳥。
■形態
雌雄同色。額からの頭部は茶褐色で頭央線は黒い。眉斑は淡黄色で黒い過眼線は頭央線と後頸でつながる。背からの上面は光沢のある緑色で、小翼羽はコバルトブルー。翼を広げると初列小雨覆から初列風切まで黒く、初列風切基部に大きな白斑がある。尾羽は短くコバルトグルーで先端が黒い。腮からの下面は淡黄褐色で、腹中央から下尾筒は赤い。
■採餌
地上を跳ね歩いて、嘴で落ち葉の下のミミズ等の小動物を捕る。
■繁殖
産卵期は5〜7月で、低山のよく繁った広葉樹林等の林床の窪みや、岩の上、樹上の太い枝の枝分かれ部分などに造巣する。巣は主に蘚類で作られ、入り口が横にあるドーム状。通常4〜6個産卵する。
■鳴き声
さえずりは「ホピー、ホピー」「ホヘン、ホヘン」と大きな声で鳴く。「白ペン、黒ペン」という聞きなしもある。
■分布
台湾、朝鮮半島、中国南東部等で繁殖し、冬季はボルネオ島に渡る。日本には少ない夏鳥として本州中南部、四国、九州で繁殖する。
■福岡での事例
福岡でも数少ない夏鳥として繁殖している。
【室見川】油山川上流や、八丁川上流で観察された。

【2】2017.05.29室見川最上流水無にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【3】コバルトブルーの短い尾羽の先端は黒い。2017.05.29室見川最上流水無にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【4】よく立ち姿勢を取る。2017.05.29室見川最上流水無にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2017.05.27