スズメ目ウグイス科センニュウ属
order PASSERIFORMES Family SILVIIDAE LOCUSTELLA

ウチヤマセンニュウ(内山仙入)Locustella pleskei Pleske's Grasshopper-Warbler

L17cm
夏鳥
島嶼の灌木や草原
【1】2015.6.28福岡市東区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。
島嶼部だけに分布するセンニュウ類。
■形態
雌雄同色。頭部からの上面は灰褐色。尾は凸尾。眉斑は淡色で、過眼線は灰褐色。頬は淡褐色で。喉から下は白く、脇から下腹にかけては淡灰褐色。嘴はやや長く上嘴の上部は黒く、下嘴基部は橙褐色。足は橙褐色で前面がより暗色。
シマセンニュウによく似るが、鳴き声が違う他に、上面に赤みがない、嘴がやや長い、尾羽先端に淡色の斑がない、脚の全面が暗色等の識別点がある。
■採餌
草や藪の中を敏捷に移動しながら昆虫類を主に捕らえる。
■鳴き声
さえずりは「チッチ チョイチョイチョイ」「チュイチュイチュイ」など。地鳴きは「チッ」。
■亜種
亜種はない。記載時はシマセンニュウと一緒にシベリアセンニュウ(Locustella certhiola)の亜種として発表され、その後独立種となったシマセンニュウ(Locustella ochotensis)の亜種ウチヤマシマセンニュウ(L.o.pleski)とされたが、2001年「日本鳥類目録6版」で独立種となった。
■分布
ロシア沿海州、朝鮮半島黄海沿岸で繁殖し、中国南部沿岸で越冬。日本では夏鳥として伊豆諸島の一部、本州、四国、九州の島嶼や属島で繁殖する。
■福岡での事例
福岡では夏鳥として、志賀島の属島、机島、柱島で繁殖している。
【志賀島】属島にて観察。

【2】2015.6.28福岡市東区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【3】2015.6.28福岡市東区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【4】2015.6.28福岡市東区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【5】2015.6.28福岡市東区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2015.06.30