スズメ目ヒタキ科ツグミ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE TURDUS

ツグミ(鶫)
Turdus naumanni Dusky Thrush

L24cm W39cm
冬鳥
林・草地・農耕地
【1】亜種ツグミ。雄。2011.1.21福岡市小戸公園にて撮影。
秋になるとよく見られる、白い眉斑が目立つツグミ類。
■形態
亜種ツグミは雌雄ほぼ同色。頭頂から背、肩羽、尾は黒褐色。翼は栗茶色で、風切羽は黒褐色。眉斑と喉、頬はクリーム白色で、眼先と耳羽は黒褐色。胸から脇は白地に黒褐色の鱗模様があり、腹からしたは白い。嘴は黒く、下嘴基部は黄色。足は赤黒い。
体色は淡いものから濃くはっきりしたものまで変化に富む。
亜種ハチジョウツグミは亜種ツグミより全体的に赤褐色味が強く、胸から脇は煉瓦色の鱗模様。また眉斑、頬、喉まで煉瓦色のものもいる。また、この2亜種の中間個体と思われるものもいる。
■採餌
カラスザンショウ、イイギリ、ハゼノキ等の木の実を好んで食べる他、地上の降りてミミズなどを捕ったり、干潟でゴカイ類を捕ったりする。
■鳴き声
さえずりは「チィーチョチュリー」等と鳴き、地鳴きは「クィ、クィ」「キョッ、キョッ」「クワッ、クワッ」「ツィー」等。
■亜種
日本に渡来するのは東シベリア及びカムチャッカ(北緯65〜70°の地域)で繁殖し、中国南部、ビルマ、台湾で越冬する亜種ツグミ(T.n.eunomus)で、東シベリア及びカムチャッカ(北緯60〜65°の地域)で繁殖し、中国北部で越冬する亜種ハチジョウツグミ(T.n.naumanni)も少数が渡来する。
■分布
東シベリア及びカムチャッカで繁殖し、冬季は中国、ビルマ、台湾で越冬する。日本には冬鳥として全国に渡来する。
■福岡での事例。
福岡でも冬鳥で10月から5月頃まで普通に見られる。
【室見川】河口から曲淵ダムまでの全流域の林や公園や住宅地。
【今津】田尻の農耕地。
【和白】干潟後背地の林。
【舞鶴・大濠公園】園内の林、芝生。

【2】亜種ツグミ。雄。2010.11.7糸島市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【3】亜種ツグミ。雄。1と同一個体。胸の斑は様々。2011.1.21福岡市小戸公園にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【2】亜種ツグミ。雄。2002.3.3福岡市小田部中央公園にて撮影。

【3】亜種ツグミ。外側大雨覆が幼羽のため雄第一回冬羽と思われる。2005.1.11福岡市小田部中央公園にて撮影。

【2】】亜種ツグミ。外側大雨覆が幼羽のため雄第一回冬羽と思われる。雄第一回冬羽と思われる。2001.3.29室見川野生の広場にて撮影。

【3】亜種ツグミ。雌。2002.2.132004.2.13今津田尻農耕地にて撮影。

【2】亜種ツグミ。雌。2003.2.28小戸公園にて撮影。

【3】亜種ツグミ。雌。2002.2.132004.2.13今津田尻農耕地にて撮影。

【2】亜種ハチジョウツグミ。2004.2.11室見川西油山中央公園にて撮影。

【3】亜種ハチジョウツグミ。2004.3.8室見川西油山中央公園にて撮影。

【4】亜種ハチジョウツグミ。2001.3.18舞鶴公園にて撮影。

【5】亜種ハチジョウツグミ。2002.12.13沖縄県石垣市にて撮影。

【6】亜種ハチジョウツグミと中間型。2005.1.18福岡市小戸公園にて撮影。

【7】下尾筒が赤い。亜種ハチジョウツグミとの中間型?。2005.2.27福岡県糸島市二丈深江にて撮影

【6】亜種ハチジョウツグミとの中間型。2003.2.18室見川室見団地横にて撮影。

【7】亜種ハチジョウツグミとの中間型。2002.12.14沖縄県竹富町にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2011.1.22改