スズメ目セキレイ科タヒバリ属
order PROCELLARIIFORMES Family MOTACILLIDAE ANTHUS

タヒバリ(田雲雀)Anthus spinoletta(Anthus rubescens) Water Pipet

L16cm W26cm
冬鳥
農耕地・草地
【1】夏羽。2001.4.20長崎県厳原町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
冬の畠や草地に10羽前後の群で見られる、灰褐色のタヒバリ類。
■形態
雌雄同色。冬羽では頭上から背にかけてオリーブ褐色で、下面は白く褐色の細目の縦班が密にある。白いアイリングと薄い眉斑があり、嘴は黒く、下嘴基部は黄色みを帯びる。脚は暗褐色のものや肉色のものもいる。
夏羽では頭上から背は灰褐色で、頭頂と背に黒褐色の縦斑があり、下面は淡い赤橙色になる。
■採餌
地上を歩きながら草の実や昆虫を啄む。
■繁殖
6〜7月に通常4〜5個産卵する。
■鳴き声
地鳴きは「ピッピッ」または「ピィ」等。
■亜種
日本に渡来するのは亜種タヒバリ(A.s.japonicus)。日本の分類(日本鳥類目録6版,2000)では本亜種と他の亜種をまとめて、タヒバリ(A.spinoletta)としているが、北米からバイカル湖以東で繁殖する亜種群をタヒバリ(A.rubescens Buffbellied Pipet)、ヨーロッパの北部とイギリスで繁殖する亜種群をイソタヒバリ(A.petrosus Rock Pipet)、それ以外をミズタヒバリ(A.spinoletta Water Pipet)とする考え方もある。その場合日本に渡来するのは亜種タヒバリ(A.rubescens japonicus)となる。
■分布
北半球の中・高緯度地帯で広く繁殖し、冬期は温帯に渡る。日本では本州以南に冬鳥として渡来する。
■福岡での事例
福岡でも冬鳥で11〜4月くらい。
【室見川】丸隈橋周辺の農耕地。
【今津】田尻の農耕地。

【2】冬羽。2012.10.29室見川金武遺跡にて撮影。 Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20II。

【3】冬羽。2012.10.29室見川金武遺跡にて撮影。 Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20II。

【4】冬羽。2009.2.12今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【5】冬羽。2009.2.12今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【6】夏羽に換羽中。2005.4.15今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【7】夏羽に換羽中。2005.4.15今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】夏羽に換羽中。2009.3.30今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【9】夏羽に換羽中。2009.3.30今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2012.11.13改