- 冬の畠や草地に10羽前後の群で見られる、灰褐色のタヒバリ類。
- ■形態
- 雌雄同色。冬羽では頭上から背にかけてオリーブ褐色で、下面は白く褐色の細目の縦班が密にある。白いアイリングと薄い眉斑があり、嘴は黒く、下嘴基部は黄色みを帯びる。脚は暗褐色のものや肉色のものもいる。
- 夏羽では頭上から背は灰褐色で、頭頂と背に黒褐色の縦斑があり、下面は淡い赤橙色になる。
- ■採餌
- 地上を歩きながら草の実や昆虫を啄む。
- ■繁殖
- 6〜7月に通常4〜5個産卵する。
- ■鳴き声
- 地鳴きは「ピッピッ」または「ピィ」等。
- ■亜種
- 日本に渡来するのは亜種タヒバリ(A.s.japonicus)。日本の分類(日本鳥類目録6版,2000)では本亜種と他の亜種をまとめて、タヒバリ(A.spinoletta)としているが、北米からバイカル湖以東で繁殖する亜種群をタヒバリ(A.rubescens
Buffbellied
Pipet)、ヨーロッパの北部とイギリスで繁殖する亜種群をイソタヒバリ(A.petrosus
Rock
Pipet)、それ以外をミズタヒバリ(A.spinoletta
Water
Pipet)とする考え方もある。その場合日本に渡来するのは亜種タヒバリ(A.rubescens
japonicus)となる。
- ■分布
- 北半球の中・高緯度地帯で広く繁殖し、冬期は温帯に渡る。日本では本州以南に冬鳥として渡来する。
- ■福岡での事例
- 福岡でも冬鳥で11〜4月くらい。
- 【室見川】丸隈橋周辺の農耕地。
- 【今津】田尻の農耕地。
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