スズメ目ツバメ科ショウドウツバメ属
order PASSERIFORMES Family HIRUNDINIDAE RIPARIA

ショウドウツバメ(小洞燕) Riparia riparia Sand Martin

L12〜13mW28cm
夏鳥
草原・海岸・水田・河原・湖沼畔

【1】2002.9.8佐賀県有明干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
崖に巣穴を作り繁殖する、胸のT字が特徴の小型ツバメ。
■形態
雌雄同色。頭から背、翼、腰、尾は暗褐色。喉は白く、胸には暗褐色の帯があり、中央には縦線があり、T字に見える。それから下は白い。尾は短く、浅い凹尾。静止時翼端と尾端はほぼ同じ位置。嘴は黒い。
■特徴
飛び方は羽ばたきよりも、滑空が多い。イワツバメよりスピードは遅い。
■採餌
空中を飛びながら虫などを採る。
■繁殖
川や海の砂土、泥炭等の崖に直径5〜9cm、深さ約1mの巣穴を掘り、集団で繁殖する。人家に近い場所ではスズメの巣を奪うこともある。産卵期は6〜7月。通常3〜5個産卵し、抱卵期間は12〜16日。巣立ちまでは約19日。
■鳴き声「
ジュッ、ジュッ、ジュッ」と濁った短い声で鳴きながら飛ぶ。止まってさえずることはなく、飛びながら「ジィジジジジ、ビィジジジジ」などとせわしなく鳴く声がさえずりと言われる。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ショウドウツバメ(R.rijimae)。
■分布
北半球でで広く繁殖し、アフリカ、インド、東南アジア、南米で越冬する。日本には北海道に夏鳥として渡来し繁殖する。その他の地方では春秋に旅鳥として通過する。
■福岡での事例
福岡でも旅鳥で4月、9月〜10月に観察されるが、少ない。
【今津】田尻の農耕地で観察された。

【2】2006.5.9今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】胸のT字がはっきりしている。2001.9.8佐賀有明干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】飛翔。2001.10.7佐賀有明干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2010.3.9改