スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
order PROCELLARIIFORMES Family EMBERIZIDAE EMBERIZA

シラガホオジロ(白髪頬白)Emberiza leucocephalos Pine Bunting

L17cm
少ない冬鳥
林縁・草地・農耕地原
【1】オス冬羽。2001.12.23大分県九重町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
夏羽で雄の頭が白いホオジロ類。
■形態
雄夏羽は、頭部が濃い赤褐色で頭頂と頬が白い。黒い頭側線が後頭まで伸び、その下に細い白線がある。また、目の後方から頬の白斑を取り囲むように黒い線がある。背や肩羽は茶褐色で、黒い軸斑がある。腰と上尾筒は赤褐色で、淡い羽縁があり、鱗模様に見える。翼は黒く、茶褐色の羽縁がある。尾は長く、黒色で外縁は茶褐色。外弁には白斑がある。濃い赤褐色の喉と胸の境は白い帯がある。胸から下は白く、胸から脇にかけては淡い赤褐色の縦斑がある。上嘴は黒く、下嘴は肉色で丸みがあり太く見える。足も肉色。
冬羽では頭部の赤みが淡くなり、頭頂は淡褐色。頬の白斑は不明瞭。
雌は頭部が淡褐色で、頭頂には暗褐色の縦斑がある。耳羽を囲むように黒褐色の線があり、耳羽の一部と顎線は白い。
■鳴き声
さえずりは「ジュィジュィジュィジュィーン」等。地鳴きは「プチッ、プチッ」「ツィッ、ツィッ」等。
■亜種
日本に渡来するのは亜種シラガホオジロ(E.l.leucocephalos)。
■分布
ロシア南部で、モンゴル、中国北西部で繁殖し、イラン、パキスタン、アフガニスタン、インド北西部、中国北部で越冬する。日本では少ない旅鳥または冬鳥として、北海道、本州、九州で記録があり、大分では毎年越冬する小群が見られる。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡でも記録がある。

【2】メス冬羽。2001.12.23大分県九重町にて撮影Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2014.02.10改