スズメ目アトリ科シメ属
order PASSERIFORMES Family FRINGILLIDAE COCCOTHRAUSTES

シメ(蝋嘴)Cocothraustes cocothraustes HawFinch

L18cm W31m
夏鳥又は冬鳥
落葉広葉樹林
【1】冬羽オス。2002.2.9長野県軽井沢町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
嘴と頭が大きくずんぐりした地味な色のアトリ類。
■形態
嘴と頭が大きくずんぐりした地味な色のアトリ類。
雄は頭部と顔が茶褐色で、眼先と腮は黒く、太く短い嘴は鉛色。後頭は灰色で、背と肩羽は焦茶色。翼は青色光沢のある黒で、外側大雨覆と中雨覆は白色。胸から下と腰は褐色で、下尾筒は白い。尾は短く濃褐色で先端が白い。足は肉色。
冬羽では全体がやや淡色で、嘴が肉色になる。
雌は全体が淡色で、目先が褐色。次列風切外弁は灰色。
■採餌
ムクノキ、エノキ、ヤマハゼなどの木の実を好んで食べる。
■繁殖
産卵期は5〜6月。木の枝の上に枯草でお椀型の巣を作る。通常3〜6個産卵し、抱卵日数は14〜15日。
■鳴き声
さえずりは「チッチッチー ピッピッピー ツィチッ」等。地鳴きは「チチッ」「ツィー」等と鋭い声で鳴く。
■亜種
日本で繁殖し、全国で越冬するのは亜種シメ(C.c.japonicus)で、北方で繁殖する亜種シベリアシメ(C.c.coccothraustes)も冬鳥として本州以北に渡来する。
■分布
ヨーロッパ中部、南部、カスピ海周辺、ロシア南部、ウスリー、中国東北部、サハリン、千島、カムチャッカで繁殖し、日本でも本州中部以北で繁殖するほか、冬鳥として全国に渡来する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、10〜5月に見られる。
【室見川】上流西油山中央公園、西部運動公園で観察。
【小戸公園】園内で観察。
【今津】太郎丸牛舎周辺、志登神社、今宿野外活動センターで観察。

【2】冬羽オス。2002.2.21今宿野外活動センターて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】冬羽オス。2007.2.2北海道えりも町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【4】冬羽メス。2012.12.19西油山中央公園にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

【5】冬羽メス。2012.12.19西油山中央公園にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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 2012.12.19改