スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
order PROCELLARIIFORMES Family EMBERIZIDAE EMBERIZA

シベリアジュリン(シベリア寿林)Emberiza pallasi Pallas's Bunting

L14cm
少ない冬鳥
草地・休耕田・葦原
【1】オス冬羽。喉がまだかなり黒い個体だった。2011.1.11今津にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIXP6000。
オオジュリンに良く似ているが、小さく、赤味の少ないホオジロ類。
■形態
雄夏羽は、頭部から喉、胸の上部までが黒く、顎線から続く後頸が白い。上面は淡い灰褐色で、黒褐色の軸斑がある。風切は黒褐色で、初列には白い羽縁があり、次列、三列は淡灰褐色の羽縁がある。腰、上尾筒も淡い灰褐色。小翼羽は青灰色。尾は中央尾羽が淡い灰褐色で軸斑は黒褐色。外側尾羽2対は白く、その他は黒褐色。側胸から下は白い。嘴は小さく、上嘴は黒く、また嘴峰は直線的。下嘴は肉色で、上嘴とのコントラストがある。足は肉色。
雌は頭が淡褐色で、眉斑は淡色。顎線は黒褐色。
雄冬羽は雌に似るが、頭部と喉が黒っぽい。脇に黒褐色の縦斑のある個体もいる。
■採餌
越冬期は嘴で葦の茎を割って、越冬している虫などを食べる。
■鳴き声
地鳴きは「チュイン」「チー」でオオジュリンよりか細い。
■亜種
日本に渡来するのは亜種シベリアジュリン(E.p.polaris)。亜種オオシベリジュリン(E.p.pallasi)の記録が佐賀で1例ある。
■備考
芦原などに、良く似たオオジュリンと一緒に越冬しているので、捜すのが難しい。
■分布
ウラル山脈からチェトコ半島までのシベリア、モンゴル、中国北東部で繁殖し、冬季は朝鮮半島、中国で越冬する。日本には少ない冬鳥として日本海側、九州に渡来する。
■福岡での事例
福岡でも少ない冬鳥として芦原などに渡来する。
【今津】田尻の芦原で観察。

【2】オス?冬羽。2012.3.19今津元浜にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【3】メス?冬羽。2011.3.23長崎県諫早市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIXP6000。

【4】メス?冬羽。2011.3.23長崎県諫早市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIXP6000。

【5】メス?冬羽。2012.3.19今津元浜にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【6】メス?冬羽。2011.1.11今津にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIXP6000。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2012.6.2改