スズメ目セキレイ科タヒバリ属
order PROCELLARIIFORMES Family MOTACILLIDAE ANTHUS

サメイロタヒバリ(醒色雲雀)Anthus spinoletta Water Pipit

L16.5cm
迷鳥
農耕地・草地
【1】冬羽。2009.2.12今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。
薄い色合いのタヒバリ類。
■形態
雌雄同色。冬羽では頭上から背は淡褐色で、頭頂に淡黒褐色の細い縦斑があり、背に不明瞭な淡黒褐色の縦斑がある。眉斑は白く耳羽も淡い。胸黒褐色の細い縦斑がある。嘴は黄色く、上嘴は黒っぽい。脚は灰色から淡赤褐色色。
夏羽では頭が灰褐色になり、眉斑、喉から下は淡赤褐色。嘴も黒くなる。
■採餌
地上を歩きながら草の実や昆虫を啄む。
■繁殖
産卵期は6〜7月。通常4〜5個産卵する。
■鳴き声
地鳴きは「ピッピッ」または「ピィ」等。
■亜種
日本に渡来するのは亜種サメイロタヒバリ(A.s.blakistoni )。日本鳥類目録6版(2000)では、北アメリカからバイカル湖以東で繁殖するタヒバリ(A.rubescens Buffbellied Pipet)、ヨーロッパの北部とイギリスで繁殖するイソタヒバリ(A.petrosus Rock Pipet)、それ以外のサメイロタヒバリ(ミズタヒバリ)(A.spinoletta Water Pipet)をまとめてタヒバリ(A.spinoletta Water Pipet)としている。その場合日本に渡来するのはタヒバリの亜種サメイロタヒバリ(A.s.blakistoni )となる。
■分布
ヨーロッパ中部、南部、中東からバイカル湖以西に分布し、冬季は北アフリカなどの暖地へ渡る。日本への渡来状況は未詳だが、2009年1月に今津でも確認された。
■福岡での事例
福岡でも2009年1月に今津で確認された。
【今津】田尻農耕地でタヒバリに混じって観察。

【2】冬羽。1と同じ個体。2009.2.12今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【3】冬羽1と同じ個体。2009.2.12今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【4】冬羽。1と同じ個体。2009.2.12今津田尻にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2009.5.4
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