スズメ目ヒタキ科ルリビタキ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE TARSIGER

ルリビタキ(瑠璃鶲)
Tarsiger cyanurus Red-flanked Bluetail

L14cm W22cm
留鳥又は冬鳥
平地から高山の原生林・針広混交林
【1】オス。2012.12.19西油山中央公園にて撮影。
青色と脇の橙色のコントラストが綺麗な小型のツグミ類。
■形態
雄は頭部から尾までの上面は青色で、白い眉斑がある。喉からの下は白く、脇は橙色。繁殖期には頭部が黒みを帯び、胸も黒く汚れた色になる。嘴、足は黒い。
雌は頭部からの背はオリーブ褐色で、尾は青色。雄のように眉斑はないが、アイリングは白い。喉から下は白く、胸は褐色実を帯び、脇は橙色。
雄の幼鳥は雌に似ているが、上面に青味があり、尾の青色や脇の橙色が濃い。
■特徴
止まっている時には尾を上下に良く振る。ジョウビタキよりは暗いところを好む。
■採餌
下枝に止まって、クモや虫を見つけ、舞い降りて捕る。
■繁殖
つがいで縄張りを持つ。産卵期は6〜8月。木の根元や崖の窪み等の地上に蘚類や枯茎でお椀形の巣を作る。通常3〜6個産卵する。
■鳴き声
さえずりは「チッチーチチロィー」等明るい調子で鳴く。地鳴きは「ヒッ、ヒッ」、「グヮッ、グヮッ」。
■分布
ユーラシア大陸の亜寒帯とヒマラヤで繁殖し、インド東部、インドシナ、中国南部で越冬する。日本では留鳥または漂鳥として北海道、本州、四国の亜高山帯で繁殖し、冬季は本州中部以南で越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、11月〜4月頃見られる。
【室見川】上流の唐原、西油山中央公園等で観察。
【小戸公園】園内藪で観察。
【今津】今宿野外活動センターで観察。
【油山】自然観察の森で観察。

【2】オス。2011.2.1福岡県筑紫野市にて撮影。

【3】オス。2.と同一個体。2011.2.1福岡県筑紫野市にて撮影。

【4】メス。2006.2.19福岡県筑紫野市にて撮影。

【5】メス。2003.1.2熊本県熊本市にて撮影。

【6】オス第1回冬羽。小翼羽等に青みがあり、脇の橙色も淡いので、オス幼鳥と思われる。2004.11.22西油山中央公園にて撮影。

【7】オス若鳥。完全に青くなく褐色の羽が混じっている。2006.1.20西油山中央公園にて撮影。

【8】オス若鳥。完全に青くなく褐色の羽が混じっている。2003.12.23西油山中央公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【9】オス若鳥。ほとんど青いが、一部に褐色の羽がある。2007.1.20西油山中央公園にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2012.12.19改