スズメ目ウグイス科ヨシキリ属
order PASSERIFORMES Family SILVIIDAE ACROCEPHALUS

オオヨシキリ(大葭切) Acrocephalus acrocephalus Grate Read Warber

L18〜19cmW26cm
夏鳥
平地から山地の葦原
【1】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。
初夏から夏にかけて、葦原で「ギョギョシ」と大きな声で鳴く大形のヨシキリ類。
■形態
雌雄同色。頭部から尾までの上面は灰褐色で、汚白色の眉斑がある。尾は長く角尾。喉から下は淡褐色で、胸に褐色の不明瞭な縦斑がある。嘴は長くて黒褐色で、下嘴基部は橙褐色。嘴毛が目立つ。口腔内はオレンジ色。足は肉色から鉛褐色まで変異がある。
■採餌
芦原などで繁殖し、主に昆虫を食べる。
■鳴き声
大きく濁った声で「ギョギョシ、ギョギョシ、ケスケスケス」となき、鳴くときは羽冠が毛羽立つ。鳴き声から「行々子」とも呼ぶ。
■亜種
目録では日本に分布するのは亜種オオヨシキリ(A.a.orientalis)としているが、中央アジア以西で繁殖するものをニシオオヨシキリ(Acrocephalus acrocephalus)とし、日本に渡来するものをオオヨシキリ(Acrocephalus orientalis)とする説もある。
■分布
ユーラシア大陸の温帯で広く繁殖し、冬季はアフリカ、インド、東南アジアでフィリピンで越冬する。日本では夏鳥として九州以北に渡来する。
■福岡の事例
福岡では夏鳥で4〜9月頃見られる。
【室見川】新室見橋から曲淵ダムまでの全流域の葦原で観察。
【今津】周船寺川水門、二つ池周辺の田尻農耕地の葦原で観察。

【2】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【3】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【4】2004.5.26室見川室住団地横にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.9.4改