スズメ目ヒタキ科オオルリ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE CYANOPTILA

オオルリ(大瑠璃)
Cyanoptila cyanomelana Blue-and-white Flycatcher

L16〜16.5cm W27cm
夏鳥
山地〜平地の林
【1】雄。2009.5.3室見川野生の広場にて撮影。
高い梢の上でさえずる、ルリ色の綺麗な鳥。
■形態
雄は、頭からの上面が光沢のある青色。翼は黒褐色で雨覆や三列風切の外弁、初列・次列風切の外弁縁は青い。尾羽外側5対に白斑がある。顔と喉、胸、脇は黒く、腹から下尾筒は白い。嘴と足は黒い。
雌は頭部からの上面がオリーブ褐色で、尾羽は赤褐色味を帯びる。胸脇もオリーブ褐色で、腹からの下面は褐色味を帯びた白。
雄幼鳥は頭部からの上面は褐色で、翼や尾に青色部分がある。胸や脇も褐色で腹からの下面は白。
■採餌
枝先から飛び出し、昆虫類をフライングキャッチする。
■繁殖
産卵期は5〜7月。山地の渓谷沿いの切り立った崖等に、蘚類を主に使ってお椀型の巣を作る。通常4〜5個産卵する。
■鳴き声
雄は高木の梢で「ピーヒィーリリ、ピピーピィーリー」など良く通る声で鳴く。囀りの最後に「ジジ」と付けるのが特徴。雌も雄と同じような声を出すが「クヮッ、クヮッ」と地鳴きを入れる。
■亜種
日本に渡来するのは亜種オオルリ(C.c.cyanomelana)。
■備考
日本三鳴鳥の一つ。
■分布
アムール、ウスリー、朝鮮半島等で繁殖し、台湾、東南アジアで越冬する。日本では夏鳥として九州以北に渡来する。
■福岡での事例
福岡では夏鳥、4〜10月頃見られる
【室見川】上流の唐の原、曲淵で観察。渡りの時期には下流の野生の広場でも観察された。
【今津】今宿野外活動センターで観察。
【南公園】園内の林。
【小戸公園】園内の林

【2】雄。2003.4.15室見川唐の原にて撮影。

【3】雄。2004.5.22室見川ダムパークにて撮影。

【4】雄幼鳥.。2002.10.4室見川千石にて撮影。

【5】雄第1回夏羽。2008.4.29福岡県志摩町姫島にて撮影。

【6】雌。2004.5.22室見川ダムパークにて撮影。

【7】雌。2004.10.28前原市高祖にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2009.5.3改