スズメ目カラス科オナガ属
order PASSERIFORMES Family CORVIDAE CYANOPICA

オナガ(尾長)
Cyanopica cyano Azure-winged Magpie

L35〜37cm W41cm
留鳥
平地から低山の雑木林敷、公園
【1】2001.5.19東京都葛西臨海センターにて撮影。
「ギューイ」と不吉に鳴く、水色の尾の長いカラス類。
■形態
雌雄同色。額からの頭部は黒く、喉から前頸は白い。背、肩羽、腰は灰色で、翼と長い尾は灰色味がかった水色。中央尾羽の先端は白い。胸から下は汚白色。嘴は黒く、足も黒い。
■採餌
樹上で木の実や昆虫を食べるほか、鳥の雛や卵も採る事がある。地上で採餌することも。
■繁殖
産卵期は5〜7月。木の枝の上に枯れ枝などで椀型の巣を作る。巣は比較的まとまって作られ、集団で外敵を排除する。通常6〜9個産卵し、抱卵日数は17〜20日。巣立ちまでは約18日。
■鳴き声
「ギューイ、ギューイ」と尻上がりに鳴く。TV等のサスペンスドラマの効果音としてよく使用されている。
■亜種
国際鳥類学会(IOC)では2亜種認められており、日本に分布する亜種オナガ(C.c.japonica)は日本固有亜種。
■分布
イベリア半島、モンゴル北部、中国北東部及び中部、朝鮮半島に分布。日本では本州中部以北に留鳥として分布。九州でもかつて棲息していたが、現在では見られない。
■福岡での事例
過去には繁殖していたが、現在では見られない。

【2】2001.5.19東京都葛西臨海センターにて撮影。

【3】2001.10.19東京都葛西臨海センターにて撮影。

【4】2001.10.19東京都葛西臨海センターにて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019.5.07改