スズメ目ヒタキ科キビタキ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE FICEDULA

オジロビタキ(尾白鶲)
Ficedula albicila Taiga Flycatcher

L11.5~12cm W21cm
少ない冬鳥
平地から山地の広葉樹林
【1】雄成鳥。胸の灰色味が少し弱いが、嘴は黒い。2007.1.22鹿児島県南さつま市にて撮影。
尾を上げた姿勢をよくとる、喉がオレンジ色のヒタキ類。
■形態
雄の顔は灰色。額からの上面は灰褐色で、腰から上尾筒は黒い。尾は黒褐色で尾羽外側4対の基部3分の2が白い。腮から喉は橙色で、脇や胸は灰色。下腹から下尾筒は淡褐色。嘴は全体が褐色味のある黒で、下嘴基部は淡褐色味をおびる。足は黒褐色。
雌は全体に褐色味が強く、顔にも灰色味はない。喉は灰白色で、下面は褐色味のある白。
第1回冬羽は、雌成鳥に似ており、雌雄の区別は付かない。大雨覆と三列風切先端に淡色の斑が目立つ。
雄第2回夏羽より腮から喉の橙色が見られる。
■採餌
地上に降りて虫などを捕る。
■鳴き声
地鳴きは「ジッ」。
■亜種
以前はヨーロッパで繁殖するニシオジロビタキ(F.parva)と同種とされていたが、目録7版で別種とされた。
■分布
ヨーロッパ西部からカムチャッカにかけてのユーラシア北部および中部で繁殖し、インドからインドシナ半島、中国東南部で越冬する。日本には少ない冬鳥または旅鳥として全国で記録がある。
■福岡での事例
福岡でも少ない冬鳥または旅鳥で、10〜4月頃見られる事がある。
【室見川】野生の広場で観察された。

【2】雄成鳥。2007.1.22鹿児島県南さつま市にて撮影。

【3】雌成鳥。上尾筒は黒い。2010.4.8室見川野生の広場にて撮影。

【4】雌成鳥。3と同一個体。2010.4.8室見川野生の広場にて撮影。

【5】尾羽外側4対の基部3分の2が白い。雌成鳥。4と同一個体。2010.4.8室見川野生の広場にて撮影。

【6】雌成鳥。2013年12月12日長崎県宇久島にて撮影。

【7】雌成鳥。2013年12月12日長崎県宇久島にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2018.3.25改